こんにちは。
鹿内智治(しかうちともはる)です。
パニック障害に効くアプリて何かあるのかな?と思われたかもしれません!
または、パニック障害の症状をチェックするようなアプリはないか?探されていたかもしれません!
すいません!!m(_ _)m
この記事はアプリの紹介ではないんです。
パニック障害を改善するようなアプリをおススメする記事ではないんです。
私もパニック障害に悩んでいたころは
何か効果がありそうなアプリはないかと探していました。
そこで、いろいろと便利なアプリを見つけることがありました。
- 自律神経の様子をチェックするアプリだったり
- 入眠を良くするアプリだったり
- 脈拍を測るアプリだったり
ですので、これらのアプリをご紹介することはできます。
ただ、これらのアプリはパニック障害に間接的に効果があるかもしれませんが、
直接的に効果があるアプリではありません。
というか、
- 「パニック障害に効くアプリなんてあるのか?」
- 「アプリで良くなるならば、すでに良くなっているのでは?」
と思います。
ですから、
パニック障害に効くアプリや、パニック障害をチェックしてくれるアプリを探すよりも
パニック障害を改善する知識を付けた方が良いのです。
ここまで、読んでいただいて、申し訳ございませんが、アプリのご紹介はしません!
その代わりに、パニック障害を改善する知識をお伝えしていきます。
ご興味があれば、この先も読んでいってください。
目次
1.パニック障害を改善する知識とは?
人の脳はスマホと同じ機能をもっていることはご存知ですか?
- 「脳とスマホが同じてどういうこと?」
- 「スマホの機能てそもそもなに?」
と思われるかもしれません。
ちゃんとひとつずつ説明していきますから安心してくださいね。
それは、機能なのかというと・・・
「アプリをインストールできるところ」
なんです。スマホでは容量を超えない限りアプリをインストールできますよね?
FACEBOOK、Twitter、LINEなどインストールできるじゃないですか!
「私たちの脳もスマホ同じようにアプリをインストールしている」
のです。具体的にお伝えしていきます。
2.人で言うアプリって何?

実は私たちは成長にしたがって、たくさんのアプリをインストールしてきているんです!
もう、数えきれないほどアプリをインストールしてきています。
しかも気づかないうちにです!
そのアプリたちが集まって、性格や体調や無意識の行動などを作っているんです。
それで実は、
「パニック障害もアプリの一つ」
なのです。
もうすこし詳しく説明してきますね。
3.アプリはいつインストールされるのか?

実話を元に、人の脳にアプリがインストールされるタイミングをお伝えします。
例えば、ここに小学5年生の男の子がいるとします。
男の子は、臨海学校に行くバスの中で、バス酔いをしてしました。
臨海学校の宿泊する場所まで、車内で吐き続けてしまったんです。
吐いているときは、とても辛くて苦しくて
「二度もこんな体験はしたくない!」
と強く思いました。
こんた体験をしたら誰だって
「もう二度とバスなんか乗りたくない!」
と思うようになりますよね?
当然ですよね?
ではここで、改めて質問しますが、
「なぜ、この男の子は二度とバスに乗りたくない!と思うのでしょうか?」
回りくどかったかもしれません(汗)
答えは、
「バスに乗ったら、あの辛い経験をまたするかもしれないと思うから」
ですからですよね。
誰だって、辛い体験は二度としたくないと思うものですよね?
辛い体験をした場所は、危険な場所と思うものですよね?
「まさにアプリがインストールされた瞬間です!!!」
つまり、
- 「バスは危険なところである」
- 「バスに乗ると辛い体験をする」
と脳にインストールされちゃったんです、しかも無意識に。
なぜ、こんなインストールが起こるかと言えば、
「人には生存本能がある」
からなんです。
4.人は生存本能に振り回れている!?

人は無意識に、危険な環境を避けるようになっていますよね?
- 頭を思いっきりぶつけて怪我をすると、頭上を気を付けるようになったり
- 変な人がいると避けるようにしたり
- 職場に合わない人があると避けるようにしたり
それはどれもみな学習という名の生存本能がベースになってします。
では先ほど話した、このアプリを「バス危険アプリ」とでも名付けましょう。
このアプリを起動するたびに、バスは危険な場所だからできるだけ避けるようになります。
このアプリのやっかいないところは、
「本人がインストールされたことに気付かない」
ことがあるということです。
そもそも、生存本能を刺激するほどの体験であるから、
本人の承認なしに、強制的にインストールさせるようになっているんでしょうね。
ここまでの話しをまとめると、
「生存本能が刺激された出来事を体験すると、
脳のアプリに強制的にインストールしてしまうことがある」
ということです。
5.バスがダメなら車もダメ?
もう少し、男の子を観察していきましょう。
バス酔いで辛い体験をした臨海学校から帰ってきました。
「バスはもうこりごりだー」と家族に話しています。
それから数日後に、ともだちと遊んでいたときのこと。
ともだちからこんなお誘いをもらいました。
「こんど、うちの車で海釣りしに行かない?」
ここで男の子は悩んでしまいます。
なぜなら、男の子は、
「車も苦手に思うようになっていたから」
なのです。
6.体験が一般化されてしまうプロセス
状況を整理します。
- 男の子はバス酔いをしたために、バスが嫌いになりました。
バスには二度と乗りたくないと思いました。 - 数日後には、自動車も乗りたくないと思うようになりました。
これは一体どういうことでしょうか?
これは実は脳の機能に深く関係して、この機能の名前は、
「一般化」
といいます。
一般化とは具体的に何かというと、たとえば、
- 「バス」を一般化すると「乗り物」
- 「テレビ」を一般化すると「家電」
- 「千代田区」を一般化すると「東京都」
というように、次元を上げるとか、範囲を広くするといった意味があります。
つまり、男の子は「バス危険!アプリ」が「一般化」されて
「乗り物危険!アプリ」になってしまったのです。
これもまた、生存本能を関連しています。
似たようなものには同じように危険だから近づくな!ということなのです。
7.アプリはイベントによってインストールだけ!
ここまでのことをまとめます。
- 男の子はバス酔いをした
- バスが嫌いになった
- 車も嫌いになった
一般化によって、バス酔いをきっけかにバスだけでなく車も嫌いになったわけですね。
(ふ~長かった)
でね、お伝えしたいことはここからなんですけども、
「パニック障害」になっていく過程と全く同じことに気付かれていますか?
例えば、電車のなかでパニック発作が起こったことで、電車が嫌いになった。
そうしたら、またパニック発作が起こると思うと、
飛行機にも新幹線にも乗りたくないと思うようになった。
ね!同じですよね?
バス酔いも、パニック障害も、イベントは違えど構造は全く同じなんですね。
つまり、
「パニック障害はインストールしたアプリと同じ」
なんです。
パニック障害もアプリなんです。
インストールしたり、アンインストールしたりできるアプリなのですよ!
ただのアプリなんです!
重要なので繰り返しますね。
パニック障害も構造はアプリと同じなんです!
書き換えたり、削除したり、追加したりできるアプリと同じなんです!
8.パニック障害のアプリを削除する方法とは?
- 「じゃあ、どうやってアプリを削除できるの?」
- 「パニック障害アプリ、削除したいけど、どうすればいいの?」
と思いますよね?
- 「パニック障害がバス酔いと同じ構造であることは分かった」
- 「だからパニック障害も無意識に強制インストールされたことは分かった」
- 「じゃあ、どうやってそのアプリを削除するのさ?」
そう思いますよね?
これには2つの方法があります。
まず1つ目は
「インパクトの大きな体験をしたとき」
です。
バス酔いだって、パニック発作だって
インパクトの大きな体験ですよね?
インパクトの大きな体験をすると、体験をしたときにすぐにアプリがインストールされます。
ただし、インパクトの大きな体験というのはほどんどが不意打ちですよね?
狙って大きな起こすことが難しいでよね。
これは再現性がありませんので、おススメしません!
それで、2つ目がおススメです。それは、
「毎日毎日コツコツ同じことを繰り返す」
ことなのです。
9.アプリを削除するには何を繰り返せばいいのか?
それは、「私は乗り物に乗れる!」という体験を繰り返すのです。
- 「だからさ、乗りものに乗れないんだって」
- 「乗りのもに乗れていれば苦労してないって」
そう思われたかもしれません。
もし、乗りものに乗れないなら、イメージの中で乗ってください!
イメージの中で、飛行機、新幹線、急行列車、自動車、なんでも構いませんから。
自分が以前と同じように何も気にすることなく乗れていたことを想像してみください。
そして、想像の中でしっかりと乗れてることを実感してみてください。
乗り物だけに限りません。
苦手なものや場所が別になるならば、それらをイメージしてください。
会議室、人に教えているとき、レジに並んでいるとき、エレベーターの中などどこでも構いません。
苦手な場所やものにイメージの中でしっかりと触れて、うまくいっていることを想像してください。
時間は5分~10分が望ましいでしょう!
このイメージトレーニングを毎日続けるのです。
今日はやりたくないというときでも、最低5分はやるようにしてください。
集中できていないと思って毎日やることが脳には重要な刺激なのです。
このイメージトレーニングを3ヶ月ほど続けたら、次は苦手な場所に実際に行ってみましょう。
ご自分のペースでいいので、苦手な場所に近づいていくのです。
無理をしすぎなくて構いません。不安ならば誰かと一緒に行くでも構いません。
とにかく毎日少しずつでいいので、苦手な場所に近づくことが脳にとって重要なんです。
こういうことを毎日続けていると、脳に新しいアプリがインストールされます!
それは、「この場所は安全だ!」というものです。
ここまで行くとパニック障害はだいぶ改善したと言えます!
10.最後に
ここまで読み進めていただきありがとうございます。
長々と書いてきましたけども、
記事はスマホのアプリに例えて、パニック障害もアンインストールができることをお伝えしてきました。
ちょっと分かりにくかったところもあるとは思います。
そういうときは下のコメントから連絡くださいませ。
ただ、もっともお伝えしたかったことは、
「パニック障害はコツコツ続ければ改善できる!」
ということです。
イメージトレーニングと行動療法を使えば確実に良くなってきますからね!
諦めずに続けてみてください。
応援しております!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
いつもためになる記事を読ませていただいております。
今回の記事はおそらく暴露療法的な面があると思います。
苦手なものを避けていては余計恐怖が募るという情報がありますよね。
私も電車が苦手なのですが、その理由が人身事故や踏切故障などで車内に閉じ込められてしまったらどうしようという不安です。快適に走る電車は平気なのです。
不安な気持ちを抱え、我慢しながら乗ることは出来ます。
ただその我慢がたまってストレスになりまた発作につながるのではないかと。
現に電車が徐行運転したり止まると心臓の鼓動がとっても早くなるようになっています。
これを克服するにも何回も電車が止まる経験をして、
そのたびに大丈夫だと言い聞かせる必要があるのでしょうか。