- 「パニック障害は薬以外の方法で改善したい!」
- 「パニック障害の薬が怖くて飲みたくない!」
- 「咄嗟の発作に対処する方法を見つけたい!」
- 「パニック障害で何したらいいか分からない!」
- 「パニック障害と呼吸法の関係を知りたい!」
こういったお悩みを持つ方におススメなのが、今回紹介する呼吸法です。
私はパニック障害を治すならば呼吸法がもっとも相応しいと思っています。
なぜなら、副作用がなくて即刻性が高くて場所を選ばず汎用性が高い方法は呼吸法以外に見当たらないからです。
どんな場面で使えるのかについてはのちほど説明していきます。
私はパニック障害になって生活に制限を強いられるようになったとき、ずっと勘違いをしていました。
そのころは、
「拒絶反応のある電車にさえ乗れるようになれば、パニック障害が治ったことになる」
と本気で信じていたのです。
ですので、無理してでも電車に乗ろうとするんですけども、すぐ居ても立っても居られなくなり、途中下車を繰り返していました。
まるで、いつも狩りに失敗しているライオンのように、落ち込んで自信をなくす日々を送っていました。
そんな自信喪失しつづけていたある日のこと。
藁をもすがる思いで参加したセミナーで、健康には呼吸法が良いと知りました。
「もうこれしかない!」
そう思って家で早朝に呼吸法を練習するようになって、最初は苦しかったのですが、だんだんと呼吸法をやり終えたあとの達成感と満足感が気持ちいい~と思えるようになっていきました。
半年ほど呼吸法を続けていたら、体調が良くなっていたんです。具体的には職場で緊張する回数や発作が起きる回数やトイレに逃げ込む回数が減っていったんです。
ただ、電車の途中下車は相変わらずでした。
「じゃあ、苦しくなって降りてしまう電車の中で呼吸法をしたらどうなのか?」
「もしかしたら、リラックスできて乗り続けられるのでは?」
そう考えて試しに通勤電車のなかでやってみたんです。
すると、いつもなら必ず途中下車していた駅で降りることなく、目的の駅まで乗り続けることができたんです!
「まさか!!これすごっ!」
「呼吸法をすれば辛いのが和らいだぞ!」
これに気付いたんです。
今までだったら、身体に拒絶反応が現れ始めたら無防備でいるしかできなかったのが、呼吸法をすることによって、その拒絶反応を抑えることができて、しかも不安感を静めることできて、リラックスした状態に戻れることが分かったのです。しかも、薬など使わず、全て自力で!
「こんなことができるなんて!」
そのときは本当に驚きました!
この体験をきっかけに各駅の電車に乗り続けられるようになり、次は急行電車で試して同じ結果が得られて、次はバスで試して同じ結果が得られて、次は快速電車で試して同じ結果が得られて、次は新幹線、次は飛行機と同じ結果が得られたら、いつの間にか私の乗り物恐怖症が無くなっていたんです。
これは本当にすごい体験でした。
あんなに恐怖心を抱えていた乗り物に全て乗れるようになってしまったのです。
もし私がこの呼吸法に出会ってなかったら、今みたいに仕事も続けることができなかったし、家族を養い続けることもできなかたし、今みたいに家庭を維持することなんてできなかったでしょう。
私がパニック障害になる以前よりも楽しく幸せな人生を送れているのは、この呼吸法のおかげだと言っても過言ではありません。
呼吸法に出会っていなかったら、きっとパニック障害がどんどん悪化して、会社を辞めて、離婚もして、子どもの親権を取られて、ひとり寂しく、薬に依存し、40歳になってもバイトをしている人生だったと思うんです。想像するだけで、ゾッとします。
立ち直ることができて本当に良かったと今だから思います。
今回は、私の人生の救世主となった呼吸法についてご紹介します。
名前はずばり「パニックマスター呼吸法」です。
実はすでに数名の読者の方に実践してもらっているのです。
どんな結果が得られているかというと「電車に乗れるようになりました!」と連絡をいただいています。
このように私以外にも人にも効果があることが分かっているので、安心してやってもらって構いません。
ではまずは、パニックマスター呼吸とは?についてお伝えしてきます。
目次
1.パニックマスター呼吸法とは何なのか?

パニックマスター呼吸法とは、パニック発作の予兆を感じたり、気分が悪くなったりした落ち着きを取り戻すための呼吸法です。気分が悪くなっていくのを防いで不安を静めて元の状態に戻すための呼吸法です。
やり方はとてもシンプルです。
準備するものはありません。座ったままでも、立ったままでもできます。
まず場所を決めてください。
場所が決まったら、さっそく始めていきます!
まず目を閉じてゆっくりと息を吐いていきます。
肺の中の空気を全て出し切るつもりで、息を吐いていきます。
息を吐きながら、身体をリラックスさせていきましょう。
息を吐き切ったところから、パニックマスター呼吸法を始めていきます。
- では、こころの中で7秒間数えながら、7秒になったときに、肺の中が空気で満タンになるように一定量の息を吸っていきます。
- 7秒間数えて肺の中が空気で一杯なったら、また7秒間数えながら、7秒になったときに肺の中から全ての空気を吐き切るように息を吐いていきます
- 7秒間数えて肺の中から空気を吐き切ったら、また7秒間数えながら、息を止めてます。
- 7秒間息を止めたら、また7秒間数えながら、7秒になったときに、肺の中が空気で満タンになるように一定量の息を吸っていきます。
ということを繰り返していきます。
あとは気分が良くなるまで繰り返せばいいのです。
たった、これだけです!
簡単ですよね?
2.パニックマスター呼吸法の様子(写真で解説)
パニックマスター呼吸法の様子を写真付きで解説していきます。
2-1.息を吸う様子
ここでは、一定の量の息を吸い続けて、7秒かけて肺の中を空気でいっぱいにします。
ポイントは、一定の量の息を吸い続けるために、唇を開ける大きさをコントロールするところです。
唇を開ける大きさが大きすぎると肺の中が空気でいっぱいになるのが7秒より早くなってしまいます。
反対に唇を開ける大きさが小さすぎると肺の中が空気でいっぱいになるのが7秒より長くなってしまいます。
ちょうど7秒ピッタリにいっぱいになるように、唇の大きさをうまく調節してみてください。
呼吸法をやり始めたころは調節が難しいと思うものです。でも感覚が掴めてくると慣れてできるようになってきますから、安心してください。
慣れてくれば頭で考えずとも身体で分かってきますので、まずは続けてやってみるようにしてください。

2-2.息を吐く様子
息を吐くときも、息を吸うときとやり方は同じです。
唇の大きさを調節して、一定量の息を吐き続けます。
このとき、7秒ピッタリになったときに肺の中の空気を全て吐き切るように唇の大きさを調節して吐いていきます。
大きさが大きすぎると7秒かからずに空気を吐き切ってしまいますし、小さすぎると7秒かかっても空気を吐き切ることができません。
吸うときと同じで吐く場合も、唇の大きさがポイントになってきます。
これもだんだんと慣れてくれば身体で分かってきますので、安心してください。

2-3.息を止める様子
息を止めるときはしっかりと止めます。
発作の予兆を感じたときのことを思い浮かべてください。
実際の場面で、息を止めることに抵抗を感じる人がいらっしゃいます。
心臓が早く鼓動していると、頭が真っ白になっていって、息を止めることを怖いと感じるそうです。
ただここで息を止めないと、パニックマスター呼吸法の意味がありません。
なぜなら呼吸を止めることで、意識を優位にすることができるからなんです。
「息を止める」には強い意識が必要です。
反対にパニック発作のときは、心臓の激しい鼓動、恐怖心、息苦しさを感じて、頭の中が真っ白になるような気がしてきます。
それは、無意識が優位になっている証拠なんですね。または、感情が優位になっている現象なんです。
人は無意識が優位になると、なすがままになってしまってどうすることもできません。
あとは恐怖感がピークまで達して落ち着くまで何もできない状態になってしまいます。
無意識が優位になることを防ぐ有力な方法が「息を止める」ことなんです。
息を止めて意識を優位にできれば、落ち着きを取り戻すことができます。
身体がバランスを取ろうします。
これを繰り返すことで、徐々に元の体調に戻していくことができるわけなんです。
だから最初は抵抗があるかもしれませんが、「息を止める」のはしっかりやらないと全く意味がないんです。

3.パニックマスター呼吸法に救われたエピソード
「パニックマスター呼吸法」に助けられたエピソードをいくつかご紹介します。
3-1.研修先で突然のバス!

会社でとある外部研修に参加したときのことです。
集合場所は新潟県の山間の駅でした。
集合してから昼食を済ませたら、引率の人が「次はバスで移動します!」と言い始めました。
「やばいな」と思いました。
パニック障害になってからバスが苦手になりました。
しかも、この研修では初対面の人ばかりで、ちょっと不安。
それに加えて、バス。
さらに、山道を登るなんて不安ばかり。
もしバス酔いして吐いてしまったら、初対面の印象が最悪。
そんなことを考えていたらどんどん不安になっていきました。
「バスに乗りたくないです!」
そんなことを言う勇気もなくバスに乗り込みました。
3-2.バスの中で抑えられない不安感

バスが発車したとたんに、体の周りから嫌な違和感が出てきました。
違和感はどんどん強くなって、パニック発作の前兆のような感覚になってきました。
「やばい、もたないかもしれない」
こうなると私の場合は嘔吐感が出てくるんです。
吐きたい!と思ってしまうほど体調が一気にひどくなってしまいました。
持ってきたペットボトルの水をなんとか飲んで流しこんでいましたが、頭のなかでは、
「吐いた方が楽になれるぞ。楽になろうよ」
なんて声が出てきてしまいました。
3-3.「パニックマスター呼吸法」した後
「もう限界!」と思いました。
そのとき、「パニックマスター呼吸法」を始めたのです。
ゆっくりと目を閉じました。
激しい心臓の鼓動や、頭の中が真っ白になっていることを感じました。
そして、ゆっくりと「パニックマスター呼吸法」を始めていったのです。
「パニックマスター呼吸法」を3回ほどしました。
すると、身体中の違和感が徐々に静まっていきました。
さらに呼吸法を続けていると、嘔吐感も減っていって、喉の奥の違和感もなくなっていきました。
徐々に元の体調に戻っていったのです。
だいたい5分くらい続けていると元の体調に戻りました。
元気を取り戻すことができたのです。
「やっぱり、パニックマスター呼吸法は本当に効く!」
毎度思うわけです。
「パニックマスター呼吸法」で体調を回復した。
そういう成功体験の積み重ねが、呼吸法に対する自信を高めるのです。
自信が高まると、私を救ってくれる呼吸法であると確信するようになるのです。
つまり、身体にもこころにも刷り込んでいくのです。
そうすると、効果はより強く早く出てくるようになるのです。
今回はバスでのエピソードをお伝えしました。
飛行機でも新幹線でも車の中でも、過去に何度も体調不良から救ってくれています。
4.パニックマスター呼吸法の効果
「パニックマスター呼吸法」をしたときの私の効果をお伝えします。
・パニック発作の前兆やパニック発作中の恐怖心を抑えることができる
⇒ 結果として電車やバスに乗り続けることができる
・パニック発作から嘔吐感を鎮めることができる
⇒ 結果として周りの人に迷惑をかけずに済む
・パニック発作で不安になっても元の気分に戻ることができる
⇒ 周りの人にパニック障害のことを言う必要がなくなる
5.実践した読者の人からの感想
「パニックマスター呼吸法」を実践されている方から以下の体験談を教えていただいています。
・電車に乗る前は不安だったけど、電車に乗れるようになりました!
・発作は起きたのですが、発作の症状が楽になりました!
・いつも悩まされていた不眠症が良くなりました!
6.パニック障害を治したい方へのアドバイス
「パニックマスター呼吸法」に興味があるという方はお気軽にいつもで問い合わせください。
あなたの症状を教えてください。
「パニックマスター呼吸法」をやっていく方法をアドバイスいたします。
私は、同じパニック障害で苦しまれている方をひとりでも多く救いたいと思っています!
パニック障害のことなんて気にしない生活に戻りたいと思いませんか?
あなたのパニック障害が少しでも楽になることを心から祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
最近メルマガ登録させて頂きました。パニック障害には呼吸法が良いと色々な本屋ホームページで書いてありますが、「パニックマスター呼吸法」の「7秒吸って、7秒吐いて、7秒止める」は「吸って、止めて、吐いて」や「腹式呼吸の吸って、吐いて」とも違うような気がします。2日前ぐらいから練習始めておりますが、この呼吸法の「からくり」というか「効果がある根拠」のようなものがあれば教えて頂けますか?リラックスするというのは分かるのですが、他の呼吸法との違いなど教えて頂けるとモチベーションにもなると思いコメントさせて頂きました。
よろしくお願いします。
鹿内様
お世話になります。
今回の呼吸法について質問しましたKEIです。
分かりやすい説明で納得しました。
息を止める事でパニック発作が一瞬消えていき、徐々に恐怖が消えていくとの事。
なるほど、と感じました。
運転時のパニックやスピーチ恐怖等もありますが、この呼吸法を続けていくと
そのような恐怖も改善出来るような気がしますがどうでしょうか?
ぜひともコントロールできるようになりたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。
Kei
数日前過呼吸で救急車に乗りました。
嘔吐感は数年前からあったのですが、過呼吸は初めてでパニックになり、その日から外に出られなくなってしまいました(´・_・`)
シングルで親元は飛行機で3回の率がなきゃ、いけない距離、、、帰りたいのに帰れませんが、今の状態では生活することすら厳しいです。
月曜日に精神科を予約したものの、車で30分の距離、、、あと1日分のごまかし方法が知りたいです、、、