パニック障害の克服に効く本を紹介するコーナー
今回紹介する書籍は、歌手の円広志さんがパニック障害との
10数年の闘病生活を綴った一冊です。

円さんがパニック障害と診断されるまでの苦痛と苦悩は
この障害にかかった方であれば、共感できるものばかりでした。
「そう、そう、わかるわー!」と何度もつぶやきながら読んでいました。
ときには響きすぎて涙を浮かべてしまったときもありました。
パニック障害となった自分を徐々に受け入れることできるようになり
不安の度合いとクリスの量をコントロールしながら
ご家族にも助けられて仕事に少しずつ復帰されたときは
読んでいてとても感動しました。
この障害で苦しんでいるのは自分一人ではない、だから明日から頑張ろう!
そう力強く思えた一冊でした。
「パニック障害、僕はこうして脱出した」円広志
心に響いた言葉をチェック
・ふらつきや不安が自分のアイデンティティーになりつつあることに僕は愕然としたのだった
・トイレもドアを開けておかないと怖くて用を足せなくなっていた
・不思議なことに、酒を飲むとそれまで感じていた不安が解消した
・「今日で番組全部降ろしてくれ」それを口にした途端、不意に僕の両目から熱いものが溢れ出た
・母に甘えたかった。すがりたかった
・暗がりが怖い。高い所、広い所も恐くて、逆に狭い所も駄目。スピードが出る乗り物も大音響も恐怖を呼ぶ。「え、なんで」とこうなるが、どうして怖いのか自分でも説明できないのだ。
・パニック障害--やっと、僕の病名がわかったのだ。耳慣れない病名を聞いて不安にかられるというよりは、安堵感のほうが大きかった。
・僕はライブでどれほど力を得て、自信を取り戻したか。やはり、好きなことに無心で取り組むことで、この病気を克服するチャンスがつかめるのかもしれない。
・パニック障害が発症したのは寝不足と過労、それに過度のストレスのせいだと思っている。原因は個人差があるが、寝不足にせよ、過労にせよ、人間それぞれ許容量があってそれを超えてしまうとパニック障害になるのではないか。
・この病気、周囲には忍耐が必要だ。「大丈夫」「がんばって」「しっかりしなさいよ」そうした言葉を吞み込んで、患者をやさしいまなざしで包み込む包容力が必要なのだ。それが僕の妻にはあった。そんな彼女にめぐり合って本当によかったと思っている。
・仕事は仕事で解決していかなければ、いつまでたってもその悩み、ストレスからは解放されない。ストレスを感じているのは自分だけではない。
・(自分は番組に必要だ)と思っていた。しかし、僕が病気で休んで困った人はいなかった。
・ちょっとスピードダウンして生きてみる
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