こんにちは。
鹿内智治(しかうちともはる)です。
失敗がない方が人生は楽しいよ!と思われたかもしれません。
パニック障害のせいで毎日失敗ばかりだよ!と思われたかもしれません。
たしかにパニック障害は、いつも不安がつきまとったり、夜眠れなくなって焦りを感じてしまったりすることがあるかもしれません。
私も毎朝の通勤電車が本当に辛くて不安で仕方がなかったときがありましたので、あなたの不安はとてもよ~く分かります。
不安って人に伝えるのが難しいから助けを求めにくいんです。こころのどこかで孤独感を感じられているかもしれません。
パニック障害はたしかに、心がチクチク痛んで落ち着かない病気ではあるからこそ、実はパニック障害は治せる可能性があるんです。
パニック障害は具体的な行動が大切ですし、さらにパニック障害を治す速さを加速する方法が別にもあるんですね。
それはあなたの素晴らしい考え方をパニック障害を治しやすい考え方に少しだけ変えていくということなんです。
今回はこのページを読まれた方だけにそのパニック障害を治しやすくする考え方を丁寧にお伝えしてきます。
1.新入社員のときに失敗した話し
私は高校も大学も大学院でも、成績は周りと比べると良いほうでありましたし(自慢!)、就職でも大きい会社に入ることができました。ですので、自分のことをずっとこう思っていたんです。
「おれはできる!」「おれは選ばれている!」(自信過剰~笑)
会社に入って私が最初に配属されて部署にいたシステム開発をするところでした。
そこには1つ上の先輩がいまして、この先輩は1年浪人していて就職されていたので、社会人としては1つ上でしたので同じ歳でした。私はこの先輩のことをこう思っていたんです。
「1浪なんだからオレの方が優秀だ!」「オレの方が有利だ!」
つまり、学歴で先輩を見下していたんです。(嫌な性格!!)
そんな目で先輩を見ていましたが、私は度肝を抜かれてしまうのです。
先輩はバリバリと仕事をこなし、私に的確なアドバイスして、まだ2年目なのに上司からもお客さんからの信頼も厚く、技術的なことも詳しくて、プレゼン力もあって。
とこんな感じでしたので、「この人はなんなんだ?」と思ってビックリしたんですよ。
片や、私はその部署でどういう扱いを受けていたかというと・・・
教育係の先輩とは全く相性が合わなくて怒られているばかり。もはや教育係の先輩だけなく、他の先輩や上司からも「お前は何をやっているか分からない!」なんていう事を言われていて、もうやることなすこと全て怒られるときがありました。(可哀そう。。)
そこで、はッ!!と気付いてしまったのです。
「あれ!?おれはできない人間だったんだ。」「オレはダメな人間だったんだ。」
自信はもろくも崩れ落ちてしまって、完全に自信を失ってしまったんです。
そして、そんな自信を失った私がどういう行動をとったかというと・・・
「がむしゃらに働くっきゃない!!」
「周りの人に、アイツすげーー!!と言わせてやる!!」
「とにかく終電まで働けーー!!」
つまり、モーレツ社員モードになったんです。(これがダメでした)
そんな状態は長くは続いてくれなくて、あるときにパニック障害になってしまいました。
パニック障害は私にとって完全に失敗ですし、人生の汚点でした。(人に言えませんでしたし。)
でも、そんな私も心のお勉強をするようになって、心理学とか自己啓発とかセミナーに通うになって、だんだんとパニック障害が良くなっていったんです。
会社以外にも友人がたくさんできるようになって、そういうメンバーでいることがとても私にとって居心地が良かったんですね。そして、あるときに気付くわけです。
「呼吸法があるからパニック障害はコントロールできる」
そして今ではパニック障害を完全にコントロールできているわけです。
パニック障害は私にとって失敗だったし、人生の汚点だったけれども、今ではパニック障害があったから僕の人生は変わったと言えるのです。
「そんな都合のよい話しはあなただけ」と思ったかもしれません。
ただ、人はいくつになっても成長することができるんですよ!
失敗という経験は私にとってかけがえない宝ものになったんです。
2.健康診断で失敗したときの話し
私はいまだに注射が大っ嫌いなんです!
ちいさいころから血を見るのが苦手でして、テレビやドラマで血がでるシーンがあるともうダメ!
あるとき、包丁で自分の指を切ってしまって、指から血がでているのを見たら、軽い立ちくらみを起こしてへなへなと床に座り込んでしまったことがあるほどです。
つまり、へなちょこなんです笑
社会人になって一番やっかいなので、健康診断の採血。
「なんで毎年血を取るんだよ!!」と思って毎年本気で嫌がっています!
実は社会人一年目のときに、こんなシーンを見て採血も苦手になったんです。
「僕の前の前に並んでいた同期が採血中に失神した。」
座りながら採血していたら、急に魂が抜けたようになって、首がガクっとうつむいて、白目をむいていました。
「もうやだーー!!」って思いました。
だから、とにかく採血は嫌なんです!!
そんな私も30歳のときに、生まれて初めて人間ドックを受けることになりまして、聖路加国際病院へ行きました。
その日は人生初の胃カメラが待っていたので、胃カメラのことばかり気になっていたんです。どうしよう、どうしよう、あんな太いケーブルが口の中に入って行くなんて信じられない(ってみた事はなかったけけど)!!と思っていて、少し心配になりながらも、人生初の人間ドックが始まりました。
最初は身長、体重、血圧、視力、という順調に進んできました。そして、
「じゃあ、次、採血、お願いします。」
え、もう?とちょっと不安に思いました。
それでも、何も不安ではないですよ~って顔をしながら採血の列にならんでいって、数分すると、自分の番が来ました。
「いつもは、どちらの手で採血されますか?」
「右ですね~」
右手を出すと、血管が浮き出ているあたり、観察してみてOKだったようで、アルコールで動脈のあたりを濡らし始めました。
あ~やだやだ。
次に、黒いゴムのバンドが上腕あたりにまかれて、
「手をぐ~にしてくださいね~」
「はい」
・・・
・・・
・・・
「じゃあ、刺していきまーす」
・・・
・・・
・・・
プス。
あれ?
刺された瞬間、いつもと感覚が違っていました。なんか、頭の後ろの方を「ぐっ!、ぐっ!」と引っ張られるような感覚があったんです。
「なにこれ?」
と思ってたら、今度は目の前に雨が降り始めました。
まるで、ブラウン管のテレビで、番組がないチャンネルを選ぶと、「サ~~~」と音を立てて、「ザワザワザワ~」という画がでてくるじゃないですか。あれが目の前にあらわれたんです。
「サ~~~」という画がだんだんとそれが濃くなっていったんです。
「なんだこれ?」「落ち着け、落ち着けば大丈夫」「深呼吸、深呼吸~」
でも、「サ~~~」という画はどんどん濃くなっていきます。私の様子がおかしいことに気付いた看護婦さんは、声をかけてくれました。
「大丈夫ですか~、もうすぐ、終わりますからね~」
でも、そのあいだも、ずっと、サ~という画が濃くなっています。
そして、「はい、終わりましたよ!」と針を抜かれた瞬間!!
・・・・・
・・・・・
・・・・・
サ~~という画が、一気に濃くなり、真っ黒になったかと思うと、「バタン!」と意識がなくなってました。
・・・・・
・・・・・
・・・・・
それからたぶん数秒後だったと思います。
本当にドラマみたいに、部屋の様子がだんだんと見え始めて、看護婦さんたちの顔や声が遠くの方からだんだんと聞こえ始めたんです。
「大丈夫ですが!大丈夫ですか!起きれますか?」
そこで思いました。
「えっ、オレ、気絶してたの!?」
「うそでしょ!!」
「えーーーーーっ、これめっちゃはずかしい~~!!」
・・・・・
・・・・・
だんだんとまわりにいる人が見てきて、身体の感覚も戻ってきて、あらためて周りの様子をみたら、
3人の看護婦さんに頭と腕と身体を持ち上げれられていることに気付きました。
「え~~~~~!!恥ずかしいーー!」
今すぐに窓から飛び降りて死にたい気分になりました笑
こんなじぶんよりも、ひとまわりも小さな看護婦さんたちに抱えられるなんて。。
自分で動けるようになると、もうずっと、すいません、すいません、すいませんを連発してました。
そして、診察用のベットで横にならせてもって思っていました。
「は~オレは何をやっているんだ」
そのあと、人生初の胃カメラは無事に終わって、採血の結果を含めて先生からフィードバックをもらったときに言われました。
「鉄分は不足していないようですね!笑」
ちくしょーー、どうせオレは血に弱いんだよ!と心のなかで悪態を付いていました。
この失神事件以降、必ず横になって採血してもらうようにしています。(少し恥ずかしいけど)
でも失敗から自分が人と違う点が見えてきて、その点に対処するというのは、生きる上でとっても大切なことです!
3.後輩がトラブル対処したときの話し
先日、3年目の女子社員にこんなことが起こったんです。
先日、やっと約4年間かけて作ってきたシステムが無事に稼働を始めて、お客さまにシステムを使ってもらうようになったんです。
それはそれで、とてもめでたいことなんですけど、システムは稼働するとどうしてもトラブルが起きてしまいます。
そして、稼働してからすぐにある機能で故障が見つかったんです。
その機能を担当していたのが3年目の女子社員だったんです。
システムでトラブルが起きると、ものすごいプレッシャーなんです。
「お客さまから上司へクレームが入る」「上司は担当者へ原因追及をする」「担当者は原因追及しながらも、システムのトラブルを直す対処も同時にやる(速さ命!)」
これ、担当者としては、マジできついんです。
時間も限られているし、周りからのプレッシャーが高かったり、緊張感も高かったりする中で対処しなきゃいけないので、精神的に追い詰められることがよくあります。
彼女も3日間かけて、遅い時間までかけて故障のところを直して、テストをして、なんとか故障を直すことができたんです。
彼女は責任感も強い子でして、少し精神的に参っていました。
でも、そんな彼女も失敗をバネするように、同じ故障が二度と起きないようにするにはどうしたらいいのか?を考えて、仕事のプロセスを見直す案を作って、作った案をメンバーの前で発表して、みんなの仕事の流れを変えるまでやり切ったんですね。
それは見ていて心地いいものでした!
人生において、失敗を生かすことは欠かせないことだと思うんです。
4.妻との関係で失敗したときの話し
妻との関係が悪いときがあったんです。
なんか、なんでオレはこんなに忙しいのに、あいつは専業主婦で家にいるだけなのに、この不平等は絶対におかしい!と思っていたことがあったんです。
だから、本当に自分が食器を洗う当番なのにやらなかったり、風呂を掃除する当番なのにやらなかったりすることがあったんです。面と向かって言えなかったので、態度で示していたんです。
「妻がやれよーー!!」
と思ってイライラしていたんです。そんなあるとき、妻が怒り出したんですね。
「もう、こんなことくらい自分でできるしょーよ!!」
「時間があるんだからやってくれよ!」
という感じで口げんかになってしまったことがあったんです。
そこから1週間・・・・口きませんでした。。
さすがにこのままではヤバいなと思って、話しをしようと提案をして、ちょっと話すことになったんです。そこでいろいろと妻の思いを聞いていったら、あることで納得したんです。
「なるほど~、妻はこれを望んでいたんだ~」ということが分かったんですね。
実はそれは人として、当たり前のことだったんです。
それはですね・・・これだけだったんですよ。
「頼まれたこと、約束したことをキチンとこなす」
態度が悪い時は、こんな感じでした、仕事で家に帰ってきたら、ご飯食べて、ビール飲んで、テレビ見て、ダラダラする。
こんな家事のことなんて、嫁に任せて、、、と思っていました。
でも、そのころは、あまり仲は良くなかったな~。結果、体調も優れなかったですよ。
ただそこから、頼まれたことを満たし、約束を守るようにしてほしかった。
たった、これだけだったんですよ。
嫁を幸せにするには、年収をもっと上げることだったり、社会的なステータスを得ることだと思っていたのですが、それは違ったんですね。
私のボーナスが良かったりしたら、そりゃー、一緒に喜んでくれますが、それは刹那的で、実はもっと嬉しいのは、日々の面倒な家事を手伝ってくれたり、頼まれたことをチャンとこなしてくれることだったんですよ。
なにかあったときに、助けてくれるのは、嫁です。
ということを失敗から学んだんですよ。
5.スラムダンクの名言
今回もスラムダンク話しを最後にします。
スラムダンク好きだったら、絶対に外せないシーンだと思うんです。
それは湘北高校が、全国大会で毎年優勝するのが当たり前になっている王者・山王工業高校と戦ったときの中で言われた名言です。
分かりやすいサイトを引用いたします。
湘北高校が全国大会の第2回戦で戦った相手は、
前回、前々回とインターハイを制し、王者と言われ続けている山王工業高校。彼らは最強のチームであると謳われており、
神奈川1位の海南大付属高校ですら、大敗してしまうほどの強豪校でした。会場は山王の応援一色で、湘北高校は完全アウェーの中で試合を行うこととなります。
試合の序盤は山王相手に対等な試合運びができましたが、
後半に入って山王が本領を発揮し、湘北は後半0得点のまま、20点差も付けられてしまい、誰もが湘北の敗退を確信していました。しかし、安西監督の指示で桜木が試合の流れを徐々に変えていき、
少しずつ広がった点差を埋めることで、次第に会場は湘北を応援する人が増えていきます。その後、何度突き離されようと食らいついていく湘北は、残り時間が50秒の所で、1点差まで追いつきます。
インターハイを何度も制してきた山王が負け、歴史が変わるかもしれないと、観客たちも湘北を応援します。
残り1秒、放った桜木のジャンプシュートがブザービートで決まり、湘北高校は奇跡の逆転勝利を収めます。
歴代の中でも最強と呼び声が高かった山王が負け、
会場を後にするとき、監督の堂本が選手たちに「「負けたことがある」というのがいつか 大きな財産になる」と声をかけます。
失敗は必ず生かせるときが来るということなんです。
6.まとめ
パニック障害になったからたくさんのことが学べるのです。
パニック障害を治すあいだに、人を信じたら裏切られてたとか、人から言葉の攻撃をされたとか、孤独感をいつも感じるとか、無能力感を感じたり、無価値感を感じたり、さまざまなネガティブなイベントを経験されていると思います。
でも、それはあなたにだけ起きていることではなく、みんな普通の人にも起きていることです。
あなただけが特別なことではないのです。
あなただけが特別ではないと聞いて、少しイラっとされたかもしれませんね。
特別ではないということはあなたも他の人と同じようにパニック障害を治せるということです。
もちろん、これから生きていくうえで何度も失敗があると思います。
でも、そこから何かを学んで次に同じことをするときにどうやったらいいのか?事前に準備できることはないのか?もっと別のやり方はないのか?
あなたの恵まれた思考力を使って、豊かな過去の体験を元に、自分で考えてみるのですよ!
応援しています!
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