こんにちは。鹿内です。
パニック発作は脳の誤作動で、危険を勘違いして起こると言われます。周りの人から見ると全く安全でごく普通の日常であるのに、パニック障害の人にだけ危険に思ってしまうのはそのせいであると言われます。
- 電車のなか
- 買い物中
- 歯医者
- 美容室
- 歯医者
こんな日常のありふれたところに、ひとりでパニックになるということは、たしかに誤作動としか言えませんね。
なぜ誤作動が起こるのか?
これはパニック発作が起きているときは極度に主観的になるからなんです。
極度に主観的になるとは、自分の以外のことが視界から落ちて思考からも飛び去る状態です。
そんな状態になると、普段と変わらない日常の場所なのに、今すぐ逃げなきゃいけないほど危険な場所に感じるんです。
でも周りの人から見たら「?」になるのはそのせいなんです。
極度に主観的になると、周りが全く見えなくなってしまうんです。
オレオレ詐欺はご存知ですよね?
説明は不要だと思いますが、あれだけメディアで取り上げられても、いまだに撲滅されそうにありませんよね。
詐欺にあう一連の流れをテレビで見ると、なんで騙されるの?私なら大丈夫だ!と思います。
きっと過去に騙された人はみんなそう思っていたはずですよ。
でも実際に巻き込まれて騙されて振り込んじゃった人たちはみなこう言います。
「まさか、騙されているとは思わなかった・・・」
周りの人から見たら、え?そんなこと気付かない?ということも自分がその場面になると、詐欺グループの言うとおりにしちゃうんですね。
これが極度に主観的になる恐さなんです。
先日はファミレスに家族と行ったときに、別のテーブルで子どもをガミガミ怒るお母さんがいたんです。
たしかに子どもが落ち着きなくてイスに座っていられずウロウロしてましたが、別にたして混雑してなかったので、他の家族の邪魔になっているわけではありませんでした。
でもそのお母さんは、ちょっと子どもがウロチョロしたり、ご飯から目が離れると、ガミガミ~と怒っていたんです。
正直気にしすぎだろと思いましたし、私だけでなく他の家族もそのガミガミさはキョロキョロ見られていました。
子どもよりお母さんの声の方が、害があるわ~と思ったんです。
これもね、そのお母さんは、この状況を客観的に見れず、極度に主観的に見ちゃっていたんです。
自分と子どもしか世界にないんです。
だからまさか自分が迷惑になっていることに気付けないんです。周りからどう見られているか分からないんです。
その様子をビデオに録画して、あとで自分で見たら相当赤面すると思いますよ。
感情的になるというのも、極度に主観的になる要因のひとつです。
先日ソフトバンクの携帯が通信も通話も出来ない状態になりましたね。
あれで相当な数の人に影響があったそうなんですけども(私はauだったので無関係)、ソフトバンクユーザはみな店舗に流れました。
なぜ繋がらないんだ?と店舗に問い合せが殺到したそうなんです。
店舗では謝罪とシステム復旧中であるとしか言えず、ユーザは諦めるしかほかないという状況だったそうです。
そういうときにいるんですよ~、店舗の人にめちゃくちゃ文句言う奴が。ツイッターにその様子が晒されていましたね。
店舗の人にいくら文句を言っても状況が好転することはないことは落ち着いて考えれば分かります。
完全なシステムトラブルの問題ですから、売り場の店舗でどうこうできるレベルではありません。
ソフトバンクユーザ全員に影響する話しですから、個別の店舗の店員に文句をつけてもスマホが特別に通話できるなんてことはないわけですよ。
でも腹の虫がおさまらかったんでしょうね、店員に文句をめちゃくちゃつけている人が動画で晒されちゃって、あ~あと思ったんです。
この人も自分のことをあとで動画で見たら恥ずかしい~と思うでしょう。
それくらい人は簡単にあっちの世界(主観な世界)に行ってしまうです。
これはパニック障害でも当てはまりますよ
これはパニック障害でも当てはまりますよ。
パニック発作が起ころうとしてるときは、あっちの世界へ誘われようとしている時です。
そのときに、あっちの世界に連れていかれないようにグッと自分を引き止めなければならないんです。
船が海に停泊するときに波や風で流されないように錨を海に沈めるように、あっちの世界へ流されないようにその場で踏ん張る必要があるんです。
踏ん張るのにもっとも簡単な方法が呼吸を整えることです。
パニック発作のときには完全に呼吸が乱れています。
心臓のドクドクする音でさらに焦ってしまい、呼吸が速くなり、どんどんあっちの世界へ流れてしまうんです。
でもそこで、呼吸を早くさせないのです。
動揺や混乱に身を任せてはいけません。
自分で呼吸を制御する意識を持つのです。
「すーーーーー」「はーーーーーーー」「(止める)」
「すーーーーー」「はーーーーーーー」「(止める)」
というように深い呼吸にするんです。
どんなに心臓がドクドクいおうが、どんなに頭の中が真っ白になろうが、呼吸を速めてはダメなんです。
それができないから、大半のパニック障害の人は、ずーーっと流されて続けてあっちの世界に行ってしまうんです。
まとめ
発作のときは誰だって怖いものです。私も当時は恐かったです。
でも恐い恐い~あ~れ~と流されていてはダメなんです。
流されていたら、オレオレ詐欺にひっかかる高齢者やガミガミが止まらないお母さんやクレーマーと同じことをしちゃってします。
あっちの世界へ流されないように錨を海に投げてるように、呼吸は正常に保たせるのです。
ここはトレーニングが必要であるから、しっかりと呼吸法を家で繰り返し練習されるのがいいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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