こんにちは。
鹿内智治(しかうちともはる)です。
パニック障害に苦しむサラリーマンに克服のヒントをお届けすることを目指してブログを書いています。
今回は「パニック障害を治すためには周りの価値観よりも自分の価値観を大切にしてみる」についてお伝えしていきます。
周りの価値観というと少し重たく感じるかもしれませんね。
簡単に言えば「周りからの評価」とか「周りから言われること」です。
なぜそういった周りの価値観よりも自分の価値観を大切にしようと言うかというと、
「人は自分だけ変わった存在であると認識すると極度にストレスを感じちゃう生き物だから」です。
人は基本的には群れや集団で生きる生き物ですよね。
最初は家庭のなかで大きくなるまで育ててもらって、そして大人になってからは自分で家庭を持つようになったり、集団のなかで仕事をしたりいきますよね。群れの中で生活を営んでいくわけです。
その群れの中では、守らねばならないルールがあります。それは、
「みな同じ行動をとる」
そうでなければ、例えばサバンナのような野生の中で生き延びていける可能性が低くなってしまいますから、集団で同じ行動というのは絶対に守るべきものであると、私たちのなかに本能的に持っているものなのです。
でも、それが私たちを苦しめることがあります。
これは私のことなんですけど、新入社員のとき仕事を一生懸命やっていましたが、なかなか評価されなかったり、周りから注意をされることがよくありました。
そうすると、
「オレってダメなんだ」
「オレて仕事ができないんだ」
「オレって周りと違うんだ」
「俺って変わっているんだ」
「俺ってなんかおかしいだ」
なんて落ち込むことがよくありました。
そういうことが繰り返していると、だんだんと周りの人が何も言わなくても勝手に相手のこころの中を想像するようになっていきました。
「あの人はオレのことをおかしいと思っているはずだ!ちくしょ~」
「この人はオレの言ったことを聞いてバカにしているはずだ!ムカつく~」
なんていう妄想が始まるようになりました。
その人に実際に言われたわけではないのに、勝手に想像してイライラしたり落ち込んだりするようになっていきました。
イライラや落ち込みと同時にいつもこの感情を抱えていました。
「不安」
どうしようもなく不安を抱えていました。
「オレはここにいてはいけない存在なのではないか」
とさえ思うようになっていました。
これは、さきほど説明した群れで生きる本能的な部分が危険信号を出している証拠なんですね。
「集団のなかの異質性」のせいでこころを病んでしまう人は結構います。
だから、この危険信号をキャッチして、適切な対応を取らないと、パニック障害とかうつ病になる可能性が高くなってしまうわけです。
じゃあ、こういった「異質性」を感じるようになってしまったらどうしたらいいのか?
今回は2つの対処法をお伝えします。
ひとつは、タイトルにあるように「自分の価値観を優先してみる」のです。
どういうことかというと、
上司や同僚に仕事のことについてなにか言われたとします。
いつもだったらここで「オレがダメなんだ」と落ち込んでしまうところをこう思うようにするのです。
「いろいろと言われちゃったよ。オレはこう思ってたけど、今回は上司や同僚の意見に合せよう」
という感じ。
つまり、人から何か言われた私が悪いのではなく、意見を戦わせた結果、上司や同僚の意見になったことにするのです。
この違いは分かりますかね?
「人から別の意見を言われてしまった私がダメ」なのではなく、「私の意見と上司や同僚の意見を出し合った結果、今回は費用や期間の面で、上司や同僚の意見にすることに決まった」と思うようにしようということです。
まあつまり、いかに「自分がダメ」という理由にさせてないかということです。
これなら、あくまで意見の話しですから、精神的に楽に感じませんかね?
続いて2つ目は、「別の集団を見つけに行く」というものです。
大きく言ってしまえば、転職や部署を異動するということです。
ある組織での常識というのは、別の組織では非常識であることが結構あります。
ある組織では、机のカギを閉めて帰らなければ罰則を与えられるとしても、別の組織では、なにかあったときに取り出せるように机のカギはかけていけない、なんて言うことがよくあります。
それくらい組織や集団によって、ルールや価値観なんてまちまちなんです。
だから、ひとつの組織や集団で馴染めなかったとしても、別のところに移ればいいのです。
「オレはダメだ~、オレはダメだ~」なんて思うような集団に居続けるのではなく、別のところに行けばいいのです。
「でも、移ることなんて怖くてできない!」いう人があれば、
「まあこの組織では馴染めないだけなんだよね~」と客観的に開き直ってしまえばいいのです。
これも思考の訓練ですから、ストレスを感じにくくする工夫をしてみるのが良いと思います。
さいごに、人は生きるために集団や組織に属しますが、その集団にいることでこころが苦しんでしまうのは本末転倒だと思います。
属する集団を変えたり、思考を変えることで、上手に対処できるようになりましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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