
こんにちは。
鹿内智治(しかうちともはる)です。
パニック障害に苦しむサラリーマンに克服のヒントをお届けすることを目的にブログを書いています。
今回は「パニック障害で行動療法に失敗する人と成功する人の違い」についてお伝えしていきます。
そもそも行動療法はご存知ですか?
「心理療法のひとつで、学習理論(行動理論)を基礎とする数多くの行動変容技法の総称。」
wikipedia
つまり行動しながら学習することによって、問題を解決しようとする治療のことです。
パニック障害の治療においてよく使われる方法のひとつで、認知行動療法と総称して言われたりすることもあります。
簡単に言うと、
「身体が慣れるまで、苦手な場所に繰り返し行こう」
ということですよね。
ただ、この方法では、失敗する人が多いのも特徴の一つなんです。
始めたとしても、途中でやめてしまうんですね。
なぜか止めてしまうのか?
それはひとつに
「過去の体験を直視するのが怖いから」
というのがあります。
やっぱり、どうしても時間が経っていても身体は覚えているんですよ。
すこしは緩くなっていたとは言え、
「あのとき、ここでパニック発作が起きた」
「この景色を見ながら我慢し続けた」
「怖かった」
そういう体験の記憶というのは、頭も身体もよく覚えているものなんですね。
だから、あのときのことが思い出されちゃうんです。
「こんな恐怖を思い出し続けるのは耐えられない!」
「もう続けたくない!」
ということで、止めてしまうわけなんですね。
これは、当然だと思いますよ。
誰だって恐いところや苦手なところに行くのは嫌ですよね?
たしかにその通りだと思います。
ただね、もっと重症なケースがあるんです。
実は、行動療法に失敗するのには、もっと別に重い理由があるんです。
それはなんだと思いますか?
それはですね、、
行動療法に失敗する最大の理由は、
「体調が思いのほかよくならない」
ということなんです。
「良くならないの?」
「じゃあなんでやるの?」
と思われたかもしれませんが、良くなるの定義がちょっと違うんです!
行動療法を実際にやってみると分かるんですけど、最初のころは効果を実感したり、始めて行うことなんでちょっとワクワクしたります。
やっていれば、少しつづ楽になっていきます。
でもあるときを境に、体調に波がで始めたり、前回よりも先に進めなくなったりすることあるんです。
たとえば、電車に乗るのであれば、
「前回は、電車で1駅乗ることができたのに、今回は、駅の改札までしか行けない」
なんてことが起こったりするんです。
こうなると、
「なんで良くならないの?」
「行動療法、効果ないの?」
「何が悪の?」
というように原因探しが始まるんです。
そして、行動療法で以前ほどの良さを感じなっています。
で、こういう状態が長く続いていくと、
「行動療法を続けても意味がない」
「他にもっと良い方法があるはず」
そして、
「行動療法は止めよう」
というようなことになることあります。
こういうパターンの人が、「行動療法を失敗する人」なんですね。
なぜ、失敗しているかというと、こういう人は、この治療法の本質を分かっていないんですね。
行動療法というのは、再学習のプロセスなんです。
つまり、先ほど書いた通り、行動しながら学習しているんです。
学習というのは、どんなジャンルでも、成果が出てくるのはゆっくりであることを分かっていないんです。
でね、続けられない人のこころの中では、こんな気持ちがあると思います。
「昨日よりも頑張っているのになぜ良くならない?」
「頑張っている割に体調が良くならないなぜ?」
とてもよく分かります。
私を宣言したこと投げ出したことはなどもありますから。
ここで気を付けるべきなのは、
「常に良くなっていくことが前提」になっていて、前提を達成できない方法が悪いと思う点なんです。
でも、よく思い返してみたら、学習なんて続けないと点数がよくならないのは当たり前ですよね?
学校の勉強を思い出せば分かりますが、
試験でも上手く行かない場合があるし、
模擬試験だって、なかなか点数が上がらないことがあるわけです。
だから、点数がどうこうよりも続けることがとても大切になってくるんです!
「頑張っているんだから、体調が良くなるのが当たり前だ!」
こう思っていると続けることが難しくなります。
でね、どうしても続かないときには、こんな方法があるんです。
「行動することをゴールにする」
つまり、結果はどうあれ、やったことでOK!ということです。
「前回よりも先にいけた」
「前回よりも楽に進めた」
「前回より電車に乗れた」
こういう成果を目標にするのではなく、
「今日も行けた!」
「今日も行けた!」
「今日も行けた!」
というように、「行動したことでOK!」というようにすると、続けることがとても楽になります。
でね、不思議なことに、続けているとだんだんと続けるのが楽になってくるもんなんですね。
ぜひこのサイクルに入る体験をしてみると面白くなってきますから!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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