こんにちは。
鹿内智治(しかうちともはる)です。
今回のテーマは「パニック障害でも仕事はできるのか?」ということについて私の意見をお伝えしていこうと思います。
ちょっと最近驚いたことなのですが、Googleで「パニック障害 仕事」「パニック障害 仕事したい」と検索してみるとこんな広告が一番上に出てくるのをご存知ですか?
「パニック障害の障がい者求人なら」
「パニック障害の方の仕事就労支援」
パニック障害って障害者とか就労支援が必要な扱いをされているんだと知って驚いたんです。
自力で4年を費やしてパニック障害を完治(=コントロール)させた私としては、正直言いまして、そんな特別扱いをしてもらう必要はないと思っているんです。
なので、今回のテーマに対する私の回答として、
「当然今の仕事で仕事はできる!」
というのが持論なんです。
私の場合、パニック障害と診断された事を誰にも言わずに、自力でパニック障害の症状をコントロールできるようになっていますので、今の仕事を辞める必要はないと思っているし、パニック障害の人向けの求人になんて目を向ける必要ないと思っているんです。
では、もうすこし、今回のテーマを深掘っていこうと思います。
なぜ、パニック障害でも当然今の仕事はできる!と思っているのか?についてなんですけども、これもまた私の体験に基づいているからなんですね。
私は28歳ごろにパニック発作を急行電車のなかで経験をして、パニック障害になっていったのですが、そもそもパニック発作が起こした原因があるんですね。
それは、仕事のストレスだったんです。
パニック発作を起こす直前の働き方はまあ酷かったんです。
私は入社してからずっと仕事が全くできない社員で、上司からの指示をちゃんと聞かなかったり、分からないことはそのままして作業をしたり、仕事の期限を守れないような、ダメ社員だったんですね。
でも、プライドだけは高くて、周りの人には言えなかったんですが、「いまに見ていろ~!」「お前らに俺を認めさせてやる!!」と心に秘めていたタイプだったんです。
「ダメ社員」のレッテルを貼られていたのですが、そんな私に転機が訪れたんです。
「数千万規模のプロジェクトのリーダーにならないか?」
という指示が上司からあったんですね。
「もちろん、やりまーす!」
と答えて、プロジェクトのリーダーとして仕事を始めたのですが、まあ「プロジェクトリーダー」の仕事なんてやったことをなかったら、それはそれは大変だったんですね。
お客さんからは毎日のようにシステムの仕様について電話が分かってくるし、
私の下に後輩の男の子が付いたのですが、その子の教育もやらないといけないし、
約半年間どういったスケジュールでやるのかを計画して社内で説明して、そのあとにお客さんにも説明して、「大丈夫です、これでいけます!」という説明をしたり、
物品の購入が必要だったので、購買部などと契約の手続きをしたり、
とまあ雑用からなにから、いろいろとやっていたんですね。
とにかく忙しいかったわけなんです。
でも、やっと掴んだチャンスですから、今までオレのことを散々バカにしてきた上司や同僚を見返してやるのだ!!と鼻息荒くして頑張っていたのです。
当然毎日残業。しかも終電帰りが当たり前でした。夜飯は毎晩松屋。それでも終わらないときは土日出勤する。
ホント非人間的な働き方をしていたわけなんです。
それを大体、2カ月から3カ月くらい続けていたときですかね。
ある日、ギュウギュウの通勤電車の中で突然腹痛が始まったのです。
私は高校はバスケ、大学ではラグビーをしていて、病気なんてほぼしたことなく健康には自信があった方でしたので、全く思い当たることがない痛みが走って
「なんだこれ、ヤバい!」
と思ったんです。
そして、初めて通勤電車を途中下車をしてベンチに座って休んでいたんです。
ベンチに座っているとだんだんと楽になるので、また通勤電車に乗って会社へ行ったんですが、そんなことが2、3回連続で続いていた、ある日。
たまたま、ひとりで乗った急行電車の中でパニック発作が始まったんですね。
もうビックリしました!!
いつもとなんら変わらない風景なのに、自分だけどうしようもなく取り乱していて。
心臓もバクバクいうし、なんだこれは!!という恐怖体験をしたわけなんですね。お分かりいただけると思います。
そこから、パニック発作や予期不安が頻発していたけど、プロジェクトは終わらせなければいけない。。
職場にいるだけで苦しくなるときがあって、トイレに行くふりをして、外の空気を吸いに行ったり、
上司と会話しているだけで苦しくなるときがあったので、これまたトイレに行くふりして逃げだしたり、
ごまかしながら、なんとかプロジェクトを終わらせたんですね。
とまあ、長々と昔ばなしをしてきちゃいましたけども、このあともパニック障害の症状を続いていたんですね。
それでも、
「非人間的な働き方を見直し」して、
「認められたいという欲求を自分で満たす」方法を訓練して
パニック障害を完治(=コントロール)できるようになっていったんですね。
そして、今の仕事を続けることができているんですよ。
だから、
本当は、今の仕事を続けたい!
障害者扱いされた仕事なんてしたくない!
と思っているのならば、今の仕事の働き方を見直して、人から認められたいという欲求をコントロールできるようになれば、まだ諦めなくていいぞ!と伝えたいのです。
諦めたら、そこで試合終了ですよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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