こんにちは。
鹿内智治(しかうちともはる)です。
人は何かを失ったとき、その大切さを知ることがあります。
恋人だったり、仕事だったり、家族だったり、お金だったり、友人だったり。
失ったことは悲しいけれど、価値を身に染みて分かった体験は貴重です。
だから失うことは、決して悪いことでないと思うんです。
パニック障害もそうで、何か失っても何かを必ず得ていますから。
では何を得ているのか?
今回は「パニック障害になると見えてくることがある」ということで、解説していきます。
パニック障害になると見えてくることがある
風邪をひくと健康の大切さがひしひしと感じられることがあります。
特に明日は仕事で休めない!ときに限って、
- 頭痛がしたり
- 喉が痛かったり
- 熱っぽかったり
なんでこんなタイミングに!!と歯がゆくなることがあります。
普段通りというのが、いかにかけがえないことかと気付く瞬間でもあります。
そういう失敗をするともう同じ轍を踏まぬよう、
- やっぱり朝食はちゃんと食べよう
- 栄養のバランスが取れた食事に切り替えよう
- お風呂に浸かるようにしよう
- 飲み会は控えよう
と対策をとるようになります。
- 体調のバランスが崩れたときに、もとの状態に戻るためにバランスをとろうとする
- バランスを崩したときに、今までうまくバランスが取れていたことに気付く
- ではどうやって今までバランスを取っていたんだろう?と考えるようになる
こう考えることを意識化と呼ぶのですが、これがめちゃめちゃ重要なんです!
小学生のころにやった平均台にも言える
小学生のころに、平均台に登ったときにバランスを取るのが難しかったと思います。
落ちたときにいろいろと考えるわけですね。
- 地面を歩くのは楽なのに平均台はなぜ難しいのか?
- どうして落ちてしまうのか?
- 右手の場所が悪かったから?
- 膝を伸ばしていたから?
よし!もう一回やってみよう!仮説が合っているのか確認したくなります。
何度も落ちているうちに、バランスをとるのには、何が大切で、何が不要なのかが分かってくるわけなんですね。
これまで無意識にやっていたことを意識できるようになるんです。
これはパニック障害にも言えること
これはパニック障害にも言えることです。
パニック障害は脳の異常だという人がいますけれども、私はそうは思いません。
脳の異常はあくまで結果であって、その結果を引き起こしているのは、心と体です。
ですからパニック障害は、心と体のバランスが崩れた状態だと言えます。
バランスが崩れたときに、人はどういう反応をするのか?
- 「なにが悪かったのか?」
- 「どうやったらバランスのとれた元の状態に戻れるのか?」
と考えるんでしたね!
そうするといろいろと原因が思い浮かびます。
- 仕事のし過ぎかな
- 家族とブツかり過ぎたかな
- プレッシャーを感じすぎかな
という具合に。
そうすると次は対策を考えます。
- 薬をもらいに行こう
- お風呂でリラックスしよう
- ストレッチしよう
- 呼吸法をしよう
という感じです。
こう考えることで
・・・・何が見えてくると思いますか?
パニック障害になったことで見えてくるものとは?
今回の記事でもっともお伝えしたいことなんです。
・・・何が見えてくるのか?
それは、
「自分との付き合い方が見えてくる」
んです。
パニック障害になったことで少しずつ普段の自分を見ることが増えてきます。
- プレゼンのときに、めちゃめちゃ緊張しちゃってる
- 上司の面談で尋常じゃない脇汗してる
- 仕事でできる風に見られたくて頑張る
- 上司の言いなりだな
- この人のこと嫌いだな
他にも、どういうことにカッとなったり、落ち込んだり、楽しくなったり、するのかが見えてくるものです。
なぜならパニック障害を引き起こしている理由を必死で考えるからです。
何が心と体のバランスを崩す原因になっているのか?
と必死に見つけようとするわけです。
そ・の・と・き・に!
始めて自分の扱い方を学ぶんです(^^)
- 何をするとバランスが崩れてしまうのか?
- どうしたらバランスを取り戻せるのか?
ってね。
そうすることで、今以上ひどくなることを防げますし、改善の糸口も見えてきます。
だからパニック障害は、自分のことをよりよく知るチャンスなのですよ!
まとめ
パニック障害になることは悪いことだと思う人は結構います。
パニック障害になって喪失感ばかり感じてらっしゃる人もいます。
でもはたして、マイナスだけなんでしょうか?
そうは思いません。
むしろ自分の扱い方を意識化できるチャンスがあります。
どうしたらバランスを取り戻せるのか?と試行錯誤できる、またとない機会があります。
自分の扱い方をさらに知れる絶好の教材です。
自分の扱い方を知ることこそ、治療の第一歩ではないでしょうか!
悪い面ばかり見ないで、良い面も見えていきましょうよ、ね!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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