こんにちは。鹿内です。
1.パニック障害でも電車に乗りたい!必要なものとは?
それは”一歩踏みとどまる勇気“というのが私の意見です。
パニック障害の方の中には電車などの乗り物に対してこんな悩みをお持ちの方が多くいらっしゃいます。
- 断薬してからしばらく経つが、乗り物に乗ると心臓の鼓動が早くなり恐さに耐えられない
- 頑張って電車に乗っても扉がしまる寸前で怖くなって降りてしまう
- どうしても苦手なところがあって、こんな状態では乗り続けられない
お気持ち、とても分かります。
倒れたらどうしようと不安になったり、大変なことが起りそうと心配になったり、大丈夫という確証が欲しいと思ったりすることがあると思います。
私も数年前は、恐さに負けて途中下車して、助かったという開放感がありますが、ベンチで次の電車を待つ間、情けない気持ちになったり。
頑張って急行電車の扉の前まで行くのですが、結局乗れずに各駅停車に乗り換えたときに、ホッとした気持ちと寂しい気持ちが入り混じったことがあったり。
私も全く同じ経験をしてきました。
パニック障害寛解者として言わせていただくと”ほんの少しでいいので勇気をもちましょう“とお伝えします。
2.心臓のバクバクに耐えられない!
電車などに乗っても、心臓のバクバクに耐えられずに途中下車してしまうことがあるかもしれません。
お気持ち、よく分かります。
私も通勤電車に乗っているとき、恐さに負けて途中下車したことは数えきれません!
ただ、途中下車している限り、あなたの電車恐怖が和らぐことはありません。
なぜなら、パニック障害が良くなっている自信が持てないからです。
だから、途中下車せずに乗れた!経験があなたには必要なのです。
ではどうしたら心臓のバクバクをおさえることができるのか?
なにをすれば、怖さが和らいでいくのか?
それは”呼吸を整えることに意識を向ける“ようにするのです。
他のことはなにも考えずに、静かに目をつぶって、自分の呼吸にだけ意識を向けるのです。
呼吸をした数を数えてもいいでしょうし、吸って吐いて止める秒数を数えてもいいでしょう。
すべての意識と感覚を呼吸に向けるようにするのです。
呼吸を整えることは、過呼吸の予防にもつながります。
過呼吸が起こりやすいのは、息をしっかりと吐き切れてないときや、息を吸う量が息を吐く量よりも大きくて余計に肺に空気が溜まっているときと言わています。
人は緊張すると、過剰に息を吸い過ぎる傾向がありますので、パニック障害で緊張してしまうようなときは特に注意が必要なんです。
まずは”呼吸に集中する“ことを心がけてください。
3.倒れたらどうしよう・・・
倒れたらどうしよう・・・と不安になることがあるかもしれません。
- このままだと意識が薄くなって倒れてしまい、人に迷惑がかかるのではないか?
- 何か大変なことが起こしてしまうのではないか?
- 最悪、死んでしまうのではないか?
怖くなることがあるかもしれません。
でも実際は大丈夫。
なぜなら”倒れそうになったらしゃがめばいい“のです
立ってなければいけない!なんて思う必要はありません。
もし目の前が薄くなってきたら、必ずしゃがんでください。
しゃがみながら発作が過ぎるを待てば、倒れることはありません。
しゃがむことに抵抗があるかもしれません。
ただ、なぜ電車でしゃがみ込んではいけないと思われているのでしょうか?
誰だって体調が優れないことはあります。それがたまたま電車の中で起こったというだけであって、誰にだって起こり得ることだと思います。
人前でしゃがむことに抵抗を感じる必要ないと思いますよ。
しゃがんでいるあなたを、周りの人がどう思っているか気になりますか?
変な奴がいる!近づかないようにしよう!うわ~やだ!なんて思う人がいると思われますか?
そんな人はゼロに等しいと思います。
大丈夫かな?声をかけた方がいいかな?話しかけない方がいいかな?と心配してくれる方がほとんだと思います。
すくなくとも私の感覚では、野次馬根性ではなく、助けたい!と思います。
しゃがんで周りの人の注目を集めたくない!と思うかもしれません。
でも、いいじゃないですか。
そんなちっぽけな気持ちよりもあなたの体の方が何万倍も大切です。
本当のことを言うと・・・気を失って倒れるのが怖い!と思っている人は倒れません。
電車の扉がしまっても、心臓のバクバクは続いていて、あ~どうしようと頭の中がパニックになるかもしれません。
でも、呼吸に意識を向けていれば、長くても5分くらいすれば、だんだんと落ち着いてきます。
落ち着けたという経験はあなたに必ず自信をもたらしてくれます。
あと一歩勇気をもって、我慢して。
“電車の扉がしまっても5分だけ待つ“ことをおススメします。
4.大丈夫という確証がほしい
心臓がバクバクのまま乗り続けても大丈夫という確証がほしいと思うかもしれません。
その気持ち、よく分かります。
心臓のバクバクに負けて何度も途中下車した経験が私にはありますから。
ただ、確証とはなんでしょう?
呼吸に集中していれば倒れることもなく、心臓のバクバクがおさまってくる、という確証でしょうか?
であれば、YES!大丈夫です。治まってきます。
・・・ただ、「大丈夫です」という言葉だけで大丈夫と信じてもらえますか?
きっと、本気で信じるのは難しいと思うんです。
いくら言葉で説明してみて、確証は実際に体験してみないと、得られないのではないでしょうか?
百聞は一見に如かず、と言います。
人から聞く話よりも、自分で見て体験して感じたものがもっとも説得力があり、確証と言えるものではないでしょうか。
確証を得るためにも、たった一歩の勇気を持つことが必要なんです。
5.まとめ
いろいろと不安になることがあるでしょう。
このまま気を失ったら?嘔吐してしまったら?死んでしまうのでは?
お気持ち、よく分かります。
電車などの扉が閉まるときが、もっとも心拍数があがり、もっとも焦りを感じて、この恐怖から解放されたい!と思って降りてしまうことがあると思います。
降りたあとに、なんでいつもこうなるんだと苛立つことがあるかもしれませんし、自分はダメだと情けない気持ちになるかもしれませんし、落ち込むことがあるかもしれません。
そんな方には朗報です!
あと一歩です。
あと一歩だけ勇気をもって、恐怖を堪えて、呼吸に意識を集中するのです。
多くの人が、たった一歩を踏み留まれないために、パニック障害を長期させてしまっているのが現状なのです。
あなたはまだ間に合います。
一歩でいいので踏み留まってみてください。
そこから始まる新しい現実をぜひ体験してみてください。
応援しています!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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