こんにちは。
鹿内智治(しかうちともはる)です。
私は「パニック障害が治らない」というのは思い込みだと思うんです。
「パニック障害は薬がないと治らない」というのも思いこみだと思うんです。
だって、世の中に治した人はたくさんいますからね。
誰かだけが特別と考えるのは果たして妥当なのか?と思うわけです。
そこは疑ってみる必要があると私は思うんです。
思い込みというのは「フレーム」
思い込みというのは「フレーム」と言われることがあります。
「フレーム」とは例えばこういうことです。
卵から鳥のひながかえったとき、一番最初に見たものを親として認識するというのがあります。
それを「刷り込み」と言います。
アヒルであれば、親を見て自分のことをアヒルと認識するわけです。
もし最初に人間を見たとしたら、自分のことも人間と認識するわけです。
これってすごいことだと、思いませんか?
「アヒル」という性質は全く変わっていないんです。
なのに刷り込みのせいで、自己認識だけ変わってしまうということです。
これこそ「フレーム」なんです。
自分のことを人間として認識する「フレーム」を持ったということなんです。
「アヒル」という性質は何も変わっていないのに!
パニック障害というフレームがある
パニック障害も「フレーム」がかかっていくんです。
毎月、毎週のようにクリニックや病院に通う。
そして、突発的に発作や予兆や予期不安で起こる。
こういうことを繰り返していると、「フレーム」がかかちゃうんです。
「私 = パニック障害」
私という性質は変わっていないのに。
ただ、パニック障害になると、フレームから逃れることはかなり難しいです。
なぜなら、発作や予兆や予期不安は恐怖を伴うから。
人は恐怖に対してとても弱い生き物です。
ですから、恐怖に屈してしまい、パニック障害という「フレーム」を簡単にかけてしまうんです。
逃れることはほぼ不可能なんじゃないかと思います。
フレームは外すことができる
でも、ご安心ください。
フレームは外すことができます。
当然です。
フレームはもともとなかったものですから。
後から付いたものなんですから、外すこともできるわけです、外そうという意思があれば!
フレームを外した事例
私が過去にフレームを外した経験を1つご紹介します。パニック障害以外で。
私が社会人になってひどく恐れていたものがあります。
それは「仕事でミスをすること」でした。
学生時代はずっと優等生キャラでしたので、日本の減点教育にどっぷり浸かっていました。
社会人になっても、考えは変わりませんでした。
ですから、上司や先輩が言う事は一言一句忠実にやらなければいけないと思っていました。
言われたことを全てをこなそうと必死になって仕事をしたんです。
でも、そんなのムリだったんです。
全てをやり切るなんていうのは、いくら時間があっても私にはできなかったんです。
それをあるとき悟って思いました。
「次の打合せまでに報告するように!」と言われたテーマについて調べるのを諦めよう。
「もう、次の打合せで怒られればいいや」
開き直って打合せに臨み、できなかったことを報告したんです。
すると、全く怒られず「改めて考えるとやっぱりやらなくていいわ!」と言われたんです。
「そう、俺も思ってた!」と内心ホッとしました。
それと同時に、怒りが湧いてきたんです。
「んだよ!お前が言ったせいで、めちゃくちゃ悩んだんだぞ!」
さらに、同じくしてある思いに至りました。
「先輩上司が言うことは、指示ではなく意見のこともあるんだ」
「言われたことを自分で考えてやるかどうか決めていいのでは?」
この経験からフレームが変わっていたんです。
「先輩上司の言うことはすべてやらなければならない」⇒「自分の意見も交えて判断していい」
フレームが変わった途端、仕事のスピードは格段に上がりました。
頭を使って量を減らせるようになったわけですから。
スピードが上がったのはフレームが変わったおかげなんです。
そして、「フレームは変えることができる」ということなんです。
最後に
「フレーム」について説明してきましたが、先人たちはすでに気付いていました。
「目から鱗が落ちる」ということわざがありますよね。
まさしく「フレーム」が外れる瞬間のことを指しているわけです。
ふとした出来事によって、今まで正しいと思っていたことが間違うことがあると分かった、
または、気にしなくていいことが分かった、
または、他に選択肢があることが分かった、ということを指すわけです。
先人たちはことわざを作るほど普遍的に起こることを分かっていたんです。
ですので、僕らはここで先人たちの知恵に改めて思いをはせて再認識すべきなのです。
「フレームは外せる」つまり「パニック障害は外せる(治せる)」ということを。
今回は、
「パニック障害が治らないというのは思い込みなのでは?」
ということをお伝えしてきましたが、
お伝えしたかったのは、
「パニック障害は治せる」
ということでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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