こんにちは。鹿内です。
いきなりですが、メタ認知とは何かご存知ですか?
メタ認知とは、簡単に言うと、
「自分のことをもう一人の自分になったつもりで見たり感じたりすること」
なんです。
客観視なんて言われたりすることもありますね。
それでメタ認知は、パニック障害の治療にとっても重要なんですね!
・・・それはなぜかというと?
このあたりの解説していきます。
パニック障害の不安を避けるにはメタ認知が必須のスキルです
メタ認知とは、簡単に言うと、
「自分のことをもう一人の自分になったつもりで見たり感じたりすること」
なんです。
自分のことをもう一人の自分になったつもりで、振る舞いや自分に起こっていることを見たり感じたりするスキルのことなんですね。
スキルというからには、誰でも鍛えれば高められる、ということです。
メタ認知は、幼いころからできている人もいますが、大人になってからでも身につけられるんですね。
なのでトレーニングすれば誰でも高められます。
メタ認知はパニック障害の治療になぜ重要なのか?
パニック障害の症状が起こっているときは極度に主観的になっています。
自分のことをしか考えらない状態になっていますよね。
だって、自分がこの後倒れたり、嘔吐したり、発狂したりするかもしれないと思うわけですから、そりゃあ当然と言えば当然なんですね。
他人のことを気にしている場合ではないですよね。
つまり自分の身に起っていることで思考が100%埋め尽くされて、冷静さのかけらもなくなってしまうのが、パニック障害の症状が出ているときの状態なんですね。
ただパニック障害の症状を抑えるのに必要なのが、お分かりと思いますが、
「冷静さ」
です。
発作が起こったことを冷静に気付き、冷静に対処(呼吸法とか)しなければなりません。
メタ認知は、
「過剰に主観的になった頭に冷静さを取り戻させるのにうってつけの方法」
なんです。
メタ認知することによって、別人になってつもりで、発作の症状に対処できると、症状をコントロールできる!わけなんです。
私はこの領に達しているので、
「飛行機や新幹線で発作症状が出ても対処できる」
というわけなんです。
ですからメタ認知はめちゃ重要なんです!
メタ認知とは具体的にどうやるのか?
メタ認知には2つの視点があります。
- ひとつは周りの人から自分はどう見られているか?という外見のこと
- もうひとつは自分の身体の中で何が起こっているか?という内面のこと
パニック障害では外見からはあまり判断できないので、後者の内面の感覚に注目するのが良いんですね。
自分の内面で起きていることを淡々と観察する姿勢が求められるんです。
じゃあ、具体的にどうやるのか?
これはとても簡単です。
それは、
「体の反応に対してありのまま感じる」
んです。
たとえば、
発作の症状で脈拍がいきなり上がったときに、とても不安になるじゃないですか。
普段なら脈拍が上がったことに気付いて、さらに不安になると思うんですけど、ここで単純に、こう思うようにするんです。
- 「ふーん、脈拍が早くなっているんだ~」
- 「へー、俺って不安に思っているんだ~、ふーん」
という具合に、完全に他人ごとで見たり感じたりするんです。
この感じ分かりますかね?
ほかにもたとえば、仕事で上司から怒られたとき、普通なら落ち込むと思うんですけど、こうやるんです。
- 「へー、こういうことで落ち込もうとしてるんだ、へー」
- 「ふーん、落ち込もうとしてるときは、前かがみになるんだねー」
- 「あー、落ち込もうとしてるときは、脈拍が早くなるんだ」
- 「ほー、そうすると、脇汗がにじんでくるんだ」
- 「なるほど、心臓のあたりにも違和感が出るんだ」
という具合に完全に他人ごとになって
「自分の身体に起こっていることを実況中継する」
んです。
これがまさにメタ認知なんです!
身体に起こっていることを他人ごとのように見たり感じたりして、言語化していくんですね。
こうすると、ありのままをそのまま感じているだけなので、感情が立ち上がりにくくなるんですね。
つまり、不安とか、恐いとかといったことを感じにくくなるため、冷静さを取り戻すことができるんですね。
ですから、
「自分の身体に起こっていることを実況中継する」
ことがパニック障害の症状に向き合うのには欠かせないわけなんですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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