こんにちは。鹿内です。
パニック障害になり自尊心がかなり低くくなったことがあるかもしれません。
- 人前で発作が起きたときの反応が怖かった
- 自分が自分でない感覚が恐い
- 思うように体が動かせない
私はパニック障害の症状のせいで自尊心がめちゃめちゃ低くなったことが何度もありました。
ここで言う自尊心とは、今の自分のままで良いと思えることです。
パニック障害になると「今のままで良いはずがない」と思い込み、自尊心が高まることはありませんでした。
なぜパニック障害の症状のせいで自尊心が砕け散るかといえば、自分のことが信じられなくなるからです。
- 電車にも乗れない
- エレベーターにも乗れない
- 車にも乗れない
そんなことが度重なれば自信を失うのも当然です。
今回は、私の実体験をもとにどうしたら自信を回復させられるか解説しています。
目次
パニック障害の症状のせいで自信が打ち砕かれたときの話
パニック障害の症状のせいで自信が打ち砕かれたときの話からです。
友人と行った高尾山の登山での道中でのこと。
高尾山を知っている方は少ないかもしれません。
東京では有名で、新宿から行くと電車で1時間くらいで着ける、小学生でも楽に登れる手軽な山なんです。
登山は趣味でしたが、パニック障害になり敬遠していました。
でも少し症状が落ち着いたので、友人を誘って行くことにしたんです。
「ごめん!体調悪くて・・・各駅停車しかダメなんだけど、行かない?」
各停で行くと2時間ちかくかかりますが、友人はOKしてくれました。
新宿で合流し、各駅停車に乗り込みました。
最初は久しぶりだったので話しが盛り上がり、各駅停車であることなんか気になりませんでした。
でも、だんだんと会話がなくなり、スマホをいじるようになり、ふと・・・・
「え、まだ着かないの?そもそもなんで各停なの?」
疑問を持つようになりました。
私ですら長いと感じつつも、扉がずっとしまっているのはしんどいの仕方ないと言い聞かせて、気まずいながらも最寄り駅につきました。
行きはまだ良かったんです、登山する目標があったから。
でも帰りはもう疲れ切って早く帰りたいのに、各停で帰るという拷問・・・。
友人はもうウンザリした様子。
その後も、「また山いこうぜ!」と連絡をもらっても断るようになりました。
だって、あのウンザリした顔を見たくないから・・・。
このとき思いました。
「オレは本当に何してるんだろう・・・」
ひとりになり途方にくれました。
パニック障害はこうして自尊心を砕いていくのです。
人は欠けているところばかり目が行く
人は自分ができることはあまり気にしません。
他人から「すごいね!」と言われないと、気付かないことがほとんどです。
反対に自分ができないことには、本当によく気が付きます。
思い通りに電車に乗れない、乗り物に乗れない、恐くて身体が動かない、こんなことを繰り返していると・・・
私はそういう人間になってしまったと思い込みやすいのです。
なぜ思い込みやすいかと言えば、疲れるからです。
毎回毎回、「なぜできない?」「なぜ動かない?」「なぜ恐い?」なんて思っていると疲れます。
だって考えても明確な答えが出てこないんですもん。
そうすると、考えても仕方がないから「諦める」「考えない」「そういうものだと思う」ようになるんです。
だから、思い込んじゃうんですよ、「もう変われない」「もう戻れない」って。
パニック障害の症状のせいで病欠にした話
会社でスポーツ大会に参加しようと向かっていた電車でのこと。
うちの会社では毎年スポーツ大会がありまして、若手は自然と駆り出されます。
その年は幹事ではなかったのですが、前年に参加していたので、その年も参加することにしました。
大敵は、ここでもパニック障害でした。
会場は少し郊外のところのため、電車で行かねばなりません。
ひとりで電車で急行に乗っているときに、突然、発作が起きました。
「あ~辛い~もうだめ~、とりあえず降りたい」
次の駅で降りて、ベンチでしばし休憩。
久しぶりだったし、我慢できるかと思ったのですが、ダメでした。
ベンチに座っていると楽になってきて、「よし!」と思うのです。
でもその日は、また起こりそうな予感が拭えず、そこから動けなくなってしまったのです。
「もう、ムリだ、休むしかない」
幹事に体調不良を理由に休むことを連絡。
「時間的には寝坊の言い訳だと思われても仕方ない・・・」
そう考えながら、各停でトボトボとひとり帰りました。
ホントにダメなのかもしれないと思いました。
パニック障害は残酷にもこうして自尊心を砕いていくのです。
パニック障害の症状でいるとみんなに迷惑がかかると思った話
最後は、妻の実家に向かう電車の中でのことです。
妻のご両親とは仲が良いため、家族ぐるみで旅行に行ったりします。
たまに実家に遊びに行くのですが、妻と息子が先に行って、週末に私ひとりが合流するパターンが多いのです。
急行を使えば1時間ほどで着くのですが、各停だけ倍ちかくかかります。
出発前に妻に着く予定の時間を連絡するんです。
そういうときはたいがい元気なので、最短の時間を伝えるんです。
電車に乗る前は「今日こそ急行に乗れる!」と意気揚々としています。
でも急行電車を目の前にして、扉が開いても・・・・中に入れない。
「ちくしょ~~!なぜ足が動かない!」
そう思って、心が拒否してダメでした。
悔しさと安堵の感情を抱きながら、各停に乗り込んで長い時間をかけていっていました。
妻には「ごめん、遅くなります」と連絡するのも悔しかった。
帰りが電車のときは家族も各停縛りに付き合ってもらってもらいます。
これが辛かったな~
みんなに迷惑をかけているようで辛かったんです。
パニック障害の制約を感じるために自尊心が砕かれていきました。
パニック障害は思い込みの病気
自分の思い通りに行かないことが続くと、それが当然のようになります。
それがパニック障害のやっかいなところです。
制約が増えてたとしても、身体の機能としては乗れるはずです。
筋力が著しく落ちたわけでもなければ、骨折したわけでもなければ、完全に動かさせなくなったわけではないんですから。
でも、制約を感じるイベントを体験してしまうと・・・自信がなくなるんです
自分はもう思うように動けない人間になったと思い込むんです。
この思い込みは強いです。
とても強力です。
なぜなら、制約を感じたことは、本人にとって否定しようのない事実だからです。
これが、やっかいなんです。
同じように深い悲しみに打ちひしがれている人は探す
こんなときに回復するひとつの手は、同じように深い悲しみに打ちひしがれている人は探すことです。
同じように悲しでいるのに、這い上がって頑張っている人からエネルギーをもらうのです。
たえとえば、女子スキージャンプの選手の高梨沙羅ちゃん。
ひとまわりも歳下の小柄な彼女は本当にすごいと思う。
ソチオリンピックのときは、ワールドカップでは総合1位でしたから、金メダル確実と言われたのに、結果はメダルに届かず。
周りから期待されていたことは分かっていたし、なんでこんな結果に?と100万回以上考えただろうと、私だったら思います。
そこで諦めず、平昌オリンピックでは銅メダルをとりましたね。
普通の人だったら、最終ジャンプは怖すぎますよね?
また、メダル取れなかったらどうしよう?と思うものですが、見事なジャンプを決めてくれました。
4年間もよく耐えたな~すごい!と思うわけです。
こういう人を見ていると、恐いなんて言ってられないと思ってくるんです。
もう少し具体的な対処法
気持ちの高揚だけでは動けない人もいると思います。
そんな動けない方向けに、具体的な対処法をご紹介します。
自信を回復させるには、苦手だったことができるようになることが最も手っ取り早いです。
体育に自信がない子が、逆上がりができるようになったり、25メートル泳げるようになったりして自信を付けることはよくあります。
それと同じで、乗り物に乗るのがしんどいならば、乗れた時間を伸ばしたり、できた回数を増やすのが良いでしょう。
しんどさを回避するのは、「乗っていることを忘れる」「不安になっても落ち着く」の2つの方法があります。
乗っていることを忘れるには、映像に集中するのが良いです!
こちらを読んでください。
不安になっても落ち着くには呼吸法をするのが良いです。
こちらを読んでください。
この2つのことをやってみるのが手っ取り早いので、やってみください。
まとめ
パニック障害は自尊心がめちゃくちゃに壊れる病気です。
このままではダメだ。でももう変われないと思い込むものです。
だとしても、気持ちを高揚させたり、しんどさを回避できれば、まだまだ変わることができます。
諦めるのはまだ早いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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