こんにちは。
鹿内智治(しかうちともはる)です。
あなたは、パニック発作による突然の恐怖や不安に怯えてしまって、外に出歩ることすらできずに困っているかもしれませんね。
または、パニック発作によって自分自身をコントロールすることができなくなるかもしれなせい恐さがあるために、人がいるような場所に行けないと思われているかもしれません。
たしかに、パニック発作では急な動悸や呼吸困難のせいで自制がきかなくなって、
「自分がとんでもないことをしでかすのではないか」
と思ってしまうことがよくあります。
私もパニック発作に苦しんでいたとき、パニック発作の予兆を感じると居ても立っても居られなくなって、その場を走って逃げたくなる衝動が何度もあったんです。
そういう衝動にかられた後はどうしても、自分で自分のことを責めちゃっていましたね。
「なんで、おれは周りの人が普通にできることできないんだ!」
「電車に乗るという簡単がなぜできないんだ!!」
もう各駅停車すら、まともに乗れなくなっていったんです。
やり場のない怒りとともに、だんだんと諦めのような気持ちが混じるようになっていきました。
「オレは本当にダメだな」
「オレの人生はこんなことでダメになるのか」
深く落ち込むことがありました。
もし、あなたもパニック障害になったことで、自分のことや自分の人生を悲観的に考えるようになっているのだとすると、あなたの気持ちは私も経験したことがあるので、よく分かりますよ。
駅のホームに立ち、周りの人たちは急行電車に普通に乗っていくのに、私だけどうしても乗れないわけです。
乗ろうとすれば、とにかく体がムズムズしてくるんです。
例えるならば、ロードオブザリング1の最初に出てくる、フロドが指輪をはめる誘惑に息を切らしながらドギマギしているシーンがあるんですけども、それに似ている気がします。
この電車の扉の中に一度入ってしまったら、もう二度と出てこれないような恐怖があるのだけれど入りたい!
恐怖と誘惑とがまじったような気持ちと言えるかもしれません。
本当にあのころは辛かったな~。もう二度と戻りたくないですよ。
私が28歳のときに初めて電車の中でパニック発作を経験しまして、そこから約4年をかけてパニック障害を治していったんです。
ご存知の方もいますけども、メンタルクリニックにかかりつけになって、薬を飲みながら治そうと思ったのですが、クリニックのお医者さんがどうしても信用できなかったんです。(もう少し患者の気持ちが分かる人だったら薬を飲み続けていたかもな)
それで、二度と薬で治そうとなんて思わずに我流で治してやる!と決意したんです。(よく決意したな~おい)
そして、そこから心理学系のセミナーに通うようになって、自分の心というものに興味を持つようになっていったんです。
そして、今は人生の師匠と呼べる人に出会って、「呼吸法が効くぞ!」と教えてもらったんです。
そこから呼吸法の訓練を重ねていくと、各駅停車すら乗れなったのにみるみるうちにパニック障害の症状が改善していきまして、通勤電車が苦ではなくなっていったんです。
そして、パニック発作の症状はほぼ出ないようになりましたし、パニック発作の自体をコントロールできるまでになっていったんです。
もちろん薬は一切使いません!
以前は頓服薬をお守りがわりに持ち歩ていることがありましたけども、もう今ではそんなお守りすら必要ないくらいに回復していったんです。
さらに、新幹線も飛行機もディズニーランドも難なく行けるようになりましたし、自動車の運転だって普通にできるようになって、先日は家族そろって沖縄でリゾート気分を楽しんできたのです。
当時、パニック障害で苦しんでいた28歳の私には、考えられないような生活が、今できているのです。
パニック発作の話しに戻りますね。
パニック発作はいつどこで起きるか分からないというところに、パニック障害で最大の不安があるのではないかと思うんです。
例えば、
「電車の中にいるときに起きたらどうしよう」
「会議中に自分がプレゼンをしているときに起きたらどうしよう」
「上司と面談をしているときに起きたらどうしよう」
「大事なプロジェクトのリーダーをしているときに代りがいないようなときに起きたらどうしよう」
「エレベーターに乗っているときに起きたらどうしよう」
そういったときに、ご経験があるなら分かると思うんですけども、
「その場から逃げられない」
「その場を離れると周りの人に不審に思わる」
そう思うだけで、発作への不安がさらに増してきたことはないでしょうか?
不安が増してきて、さらに不安になる。
まさに「不安の無限ループ」に入っていっているような感覚になったことはないでしょうか。
なぜ、「不安の無限ループ」に入っていってしまうのでしょうか?
なぜ、不安はどんどん増していってしまうのでしょうか?
別にふつうの日常生活を送っているだけなのに。
職場で仕事をしているだけなのに。
「不安の無限ループ」に一度入ってしまうと抜け出せなくなってしまうのはなぜなんでしょうか?
そうです、答えはとてもシンプルなんです。
「人間の脳がプログラムされているから」
なんですね。
人間がもっと恐れること、それは「死ぬ」ですよね?
「死ぬ」ことは人間がもっと避けるべき場面なのです。
「死ぬ」まえに脳の中で何が起きるのか?それは「不安」の感情を作り上げるのです。
「不安」の感情を作り上げることによって、無意識にその場を避けるように逃げ出すようにプログラムされているのです。
ですから、「不安」を感じ続けて、その「不安」がさらに増大していってしまうので、脳の「逃げろ!」というプログラムが発動しっぱなしの状態になっているからなのです。
そうして、「不安」に対してなす術なく支配されていってしまう、というのがパニック発作で起きる不安のメカニズムなのです。
まるで暗い穴に落ちていってしまうような感覚で、あなの底に向かって
「あ~~~~~」
と落ちていっているようなものなのです。
そのときに、抵抗する武器を持っていなければ、不安を感じ続けるしかありません。
でも、もしその「不安の無限ループ」を絶って抜け出すことができれば、体調が回復できると思いませんか?
お化け屋敷と似ているのです。
お化け屋敷の中にいるときは恐いですけども、外に出てしまえば、「なんだ、ただのお化け屋敷か!」と思うんですよ。
「あ~恐かった!次行こう~」というように恐怖を過去のものにできるのです。
だから、いかにして「不安の無限ループ」を絶つことができるのか?ということが、パニック障害を治していく上で大きなカギになるのが分かっていただけたのではないでしょうか。
「不安の無限ループ」を絶つことができる、あなたなりの武器を持つべきであるということなんです!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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