こんにちは。
鹿内智治(しかうちともはる)です。
私たちは過去というものをどのように認識しているでしょうか。
それは、記憶や過去に起きた出来事を思い出したときに、過去だったと分かっているんです。
その過去の力というのは、実はとてもやっかないなものなんです。
目次
パニック障害は過去から逃れられない
パニック障害はまさにタイトルどおり、過去に縛られた病気なんです。
予期不安のときのことを思い出してください。
過去に起きた発作のときの身体感覚や感情が勝手に思い出されてしまって、恐怖を感じますよね。
これは現在ではなく、過去の体験を思い出して恐がっているわけです。
続いて、広場恐怖のときのことを思い出してください。
これも過去の発作が身体感覚や感情を思い出してしまって、恐れを感じるわけですよね。
今の体調が全く問題なくても、広場恐怖のせいで過去に引き戻されて恐れおののくわけです。
パニック障害は「過去の辛い体験に引き戻されてしまう病気」と言えるわけなんです。
じゃあ、どうやったら過去と決別できるのか?
過去の辛い体験に引き戻されないためのトレーニング方法をお伝えします。
この方法はちょっと驚くかもしれません。
それは「今までとは違うことをやる」ということなんです。
別の言い方をすると、「今の日常のルーティンではないことをやる」ということなんです。
例えば、こういうことです。
- いつもと違う駅で降りて散策してみる
- いつも食べにいくお店とは別のお店に入ってみる
- いつもだったら断っていた仕事を受けてみる
今までの流れだったらまずやってこなかったでろうことをやってみるということなんです。
新しいことをすることによるストレスがある?
新しいことをすることによるストレスでパニック障害の症状が悪くなってしまうのではないか?
そう思われたかもしれません。
これは実は問題ありません。
パニック障害によるストレスと、新しいことをやることによるストレスは全く別ものだからです。
前者は過去に依存している、後者は現在に依存しているというところが大きく違うのです。
脳が活性化をする部位が異なるので、そこは気にしなくても問題ありません。
怖がる気持ちはたしにか分かります。
私もパニック障害に苦しんでいたとき、ずっと自分の世界に閉じこもっていましたから。
もし、「どうしても新しいことするのいやだ!」と思われたなら、「新しいところを散歩する」ことでも十分です。
建物に入ったり、乗り物に乗ることにストレスがあると思いますから。
行ったことないところをただ散歩するだけで十分なのです。
なぜ、新しいことをやるのが効果があるのか?
これはちょっと考えれば分かります。
記憶の量というのはある程度容量が決まっているんです。
スマホをちょっと思い出してください。
スマホで写真や動画を撮っているといると、いつのまにか容量がフルになっていることがあります。
あれと同じで記憶にも容量が決まっているんです。
だから、新しいことを日常に増やしていくと、新しい出来事の記憶が上書きされていって、過去の記憶が上書きされやすくなる、ということなんです。
この原理を利用しようというわけです。
過去の体験と決別するんです!
例えば、今の仕事がもううんざりしてきて、
「こんな仕事、止めたい!」と思ったら、転職を考えますよね。
そして、実際に転職するとどうなるか?
新しい勤務先だし、新しい同僚や上司と働くことになるわけです。
まさに心機一転、新しい環境の中で働き始めるわけです。
そうすると、過去のうんざりした仕事と決別できたわけです。
これと考え方は同じなのです。
過去と決別するには新しいことを始める、ということなんです。
別の例では、腐れ縁でずっと付き合っていた彼女がいるとします。
そんな彼女とはもう別れたい!
そう思ったら、「別れを告げる」とともに、新しい彼女を探し始めるわけですよね。
これも考え方は同じです。
過去と決別するには新しいことを始める、今まで異なることを始める、ということなんです。
新しいことを始めたときに気を付けること
新しいことを始めたときにこれだけは気をつけて欲しいことがあります。
それは「すぐに結果を求めない」ということです。
「効率性を求めない」「これが何に役立つか?なんて考えちゃダメ」ということです。
「パニック障害になる人」と一括りにされることに抵抗がある人もいるかもしれません。
ただ、「パニック障害になる人」というのは真面目な方が多いとよく言われます。
私もその中のひとりでした。
真面目すぎだと「これをやることの効果は?」「何に役立つのか?」と思うことがあります。
そういったことは考えないようにすることです。
つまり、新しくやることに対して、過去の価値観で測ってはいけないということです。
「初めていくところで散歩したからなんなの?」
「初めていくお店でご飯を食べたらなんなの?」
こういう疑問は現在の価値観で見ている証拠です。
それは止めた方がいいです。
私も新しいことをやるときは抵抗がありました
少しエラそうに話している私もパニック障害になってから、新しいことを始めるのには抵抗がありました。
でも、当時は切羽詰まっていました。
「もう上司にパニック障害になったことを言って出世を諦めよう」
諦めかけていたところでした。
そんなときに私は人生で初めて「セミナー」というものに参加をしたのです。
「セミナー」ではツボは買わされていませんから。安心してください笑
きっと今までの価値観で考えたら、行っていなかったでしょう。
何を教えてくれるかはっきりとしないし、3万ちかく払って、何があるんだ?と思っていたはず。
でも、もう藁にもすがる思いでした。
とにかく行ってみようと思って行ってみたのです。
すると、そこで、運命の出会いをしちゃったんです。
「呼吸法」との出会いです。
このブログを読んでいる方ならご存知ですよね。
私は「呼吸法」でパニック障害を治したと言っても過言ではありません!
「呼吸法」というのはそれくらいパニック障害に効果があったわけですが、「呼吸法」を教わったのが、セミナーだったんです。
今思い返してみても
「あのときに、セミナーに参加してなかったら、今頃オレはどうなっていただろう」
背筋がゾクゾクします。
つまり、新しいことを始めたことによって、パニック障害は改善され、人生が好転し始めたのです。
「セミナー」に行くことを推奨しているわけではありませんからね。
あくまで私の場合は、です。
最後に
こればっかりはやってみないと分かりません。
一歩踏み出してみないと、体験してみないと分からない領域のことです。
ここで一つお伝えしたいことがあります。
今もし日常が上手くいっていないのなら、今のやり方にバグがあるということです。
今のままのやり方を続けるのか、新しい道を選ぶのかは、あなた次第である、ということです。
今回は「パニック障害は過去に縛られる病」ということをお伝えしてきましたが、
お伝えしたかったのは、「今までとは違う新しいことを過去から決別しよう」ということでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメントを残す