こんにちは。鹿内です。
パニック障害になるような人は普通の人よりも忍耐力があります。
普通の人がへこたれるところを、頑張って乗り越えてしまう能力が備わっているような人なのです。
だって普通、脳が騙されるほどストレスを我慢できますか?
できませんって!
脳がパニックになるほど、我慢できちゃうのは、ある意味ですごい能力だと思いますよ。
私も周りの人に比べたら、忍耐力がある方でした。
・・・でも、忍耐力がありすぎて、我慢のしすぎでパニック障害になってしまったとも言えるので、一長一短ではあると思うんです。
そんな忍耐力について、当時のエピソードを踏まえながら、見ていきたいと思います。
1.私も忍耐力はある方でした
私も同僚に比べたら忍耐力がある方でした。
新人のころの話しです。
会社ではプロジェクト業務をずっとやっていました。
プロジェクト業務とは、「月曜日に何やる」「火曜日に何やる」といった定型的なものはほぼなく、あるゴールに向けて、期限限定で組まれたチームで行う業務です。
ご経験があるかもしれませんが、一言で言うと忙しい業務です。
当時近しい同期が2人いまして、切磋琢磨しながら、遅くまで残って仕事を終わらそうと頑張っていました。
2人とも直接一緒に仕事をすることをなく、たまに昼食に一緒に行く仲でした。
あるとき、そのうちの1人が突然来なくなってしまったんです。
あとで来たら、休職していたということでした。
どうやら、うつっぽくなってしまって、病院に通っていると聞いたんですね。
もう、ビックリしました。
あいつが!!
1カ月くらいして戻ってきました。
でも結局、プロジェク業務には戻れず、墓場のような部署に行ってしました。
墓場のような部署?と思いますよね。
どこの会社にもあると思います。
定型的な業務しかやらなくて良くて、だいたい休職経験者だったり、うつ病ような症状をかかえている人たちが集まっている部署です。
「あいつが行ってしまったのか・・・」
とても切ない気持ちになりました。と同時に、
「俺は絶対に休職もしないし、あんな部署に行かない!!」
そう思いを強くしたんです。
そうこうしていたら、もう1人同期も最近見ないな~と思っていたら、休職していたのです!
「え~~、あいつも??でもあいつはあり得る」
この同期は、人一倍こころ優しい男で、派遣の人からの相談や、仕事でトラブルがあったときにいつも真っ先に相談されるような奴でした。相談されれば断わることはなく真摯に対応する良い奴でした。
数か月して、元気な姿で戻ってきました。
でも1週間もすると、また休職に入ってしまったんです。
「う~、かわいいそうに~」
そして、やっと戻ってくると、彼も結局、墓場部署に行ってしまいました。
「あ~、あいつも行ってしまった~」
さらに切ない気持ちになりました。と同時に
「俺は生き残ったぞ!!」
「オレにはやっぱり忍耐力があるのだ!」
「よし!これからもっと頑張ろう!」
と張り切りました。
それからリーダーポジションで遅くまで働き、土日も出勤して、バリバリと働き続けたある日、パニック発作を起こし、それから、パニック障害になってしまったのです。
この経験から、
「忍耐力はときとして仇になる」
パニック障害になってみて、このことがよーく分かりました。
忍耐力があるのはカッコいいことです。
忍耐力がある人は、努力家だったり、責任感が強かったり、積極的だったり、素直、マイナスのことを言わないなど良いイメージがあります。
でも、行き過ぎると良くないってことが、パニック障害になって痛い思いをしてよーく分かりました。
さらに、忍耐力に「あること」が加わると、パニック障害になる可能性をグっと高めるように思うのです。
それは、「鈍感」です。
パニック状態になるような人は、忍耐力があって、自分に対して「鈍感」だと思うんです。
ただ、ここでいう「鈍感」は、何も気にしないチャランポランタンな人のことを言うのではありません。
- 本当は気付いているのに、見てみぬふりをするような人
- 本当は分かっているのに、面倒なのだから、知らないふりを決め込んでいるような人
- 見てみぬふりをし続けて、知らないふりを決め込み続けていたら、いつの間にか、そんな状態が当たり前になってしまったような人
忍耐力はすばらしい!
鈍感力も、辛い時には必要!
でもそれがともに行き過ぎてしまって、自分の状態に気付けなくなってしまったとき、私みたいにパニック障害になるんです!
「気を付けてください!」と言ってもすでにパニック障害ならば仕方ありません。
パニック障害になったということは、あなたになにか変わってほしい、気付いてほしいというサインなんです。
「もうこれ以上、自分を苦しめるのはやめて!」
「もうこれ以上、無理をするのをやめ!」
「我慢していることを発散して!!」
必ずメッセージがあるのです。
そのメッセージを受け取れていますか?
メッセージを受けとらない限り、パニック障害から回復するのは難しくなります。
メッセージに気付くために、メッセージを受けとる勇気を持つために、まずはメールマガジンに登録してください。
ご連絡お待ちしています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメントを残す