こんにちは。
鹿内智治(しかうちともはる)です。

今回はこんなお悩みにお答えしていきます。
質問者の方と似た状況に私もあったので、お気持ち分かります。
私もパニック障害に悩んでいたとき、妻や友人に理解してもらおうと思いましたが、理解されなかったというか、ずっと「なぜ?」と疑問を持たれ続けていたように思います。
「なぜ電車に乗れないの?」「なぜそんなことが怖いの?」みたいな感じで、私にずっとハテナマークを浮かべながら、付き合ってくれていたように思います。
ただそれでも、あることをやり続けたことで、あるときガラッと変わったことがありました。
そのことをお伝えすれば、質問者の方へのヒントになると思います。
パニック障害のことを理解してもらわなくていい
そもそも、パニック障害のことを他人に理解してもらわなくていいと思うんです。
なぜなら、パニック障害のことを理解してもらうのは難しいからです。
あの発作や不安感や恐怖感は、体験した人にしか分からない感覚だと思いませんか?
- 背中がぞくぞくする恐さ
- 息ができない恐さ
- 逃げ出したい恐さ
こういった恐さは、どんなに言葉で伝えてみても、理解してもらうことは難しいですし、「分かった」と相手から言われたところで、こちらの意図する恐さと同じかどうかを測る術はないのです。
そもそも、相手の痛みや体験した恐さを理解することは難しいと思うので、パニック障害のことを理解してもらうと努めることは止めた方がいいと思うんです。
人の痛みや体験した恐さを分かることは難しい
自分のことで考えてみれば、出産に立ち会ったときがそうでした。
妻は本当に痛そうで、ただ側にいるしかできませんでした。
「さすってほしい」とか「押してほしい」とかいった要望に応えるしかできませんでした。
痛そうなのは分かるし、痛みに共感してましたが、痛みを分かったとはとても言い難いです。
人は体験したことのない痛いや恐さを分かることは難しいですから、それらを言葉で伝えるのは至難の業と思っておいた方がいいでしょう。
パニック障害で大事なこと
パニック障害の治療で大切なことは、周りの人にパニック障害のことを分かってもらうことはなく、それよりもっと大切なことがあります。
それは、具体的な場面でどうしてほしいか、を伝えることです。
例えば、車の運転に恐さがあるなら、周りの人に変わってほしいとお願いするのです。
加えて、スピードが速いと恐くなるのでを出さないでほしいとか、声をかけたらすぐに近くのサービスエリアに入ってほしいとか、変な様子があっても気にしないでほしいとか。
具体的な場面で、どうしてほしいかを伝える方が、周りの人も分かりやすいですし、動きやすいです。
パニック障害のことを分かった気になられるよりも、具体的な方な対処の方が、私たちとしても、安心できるますから。
仕事でもそうで、上司や同僚に対して事前に、会議中はできるだけ扉は開けさせてほしいとか、残業は極力しないように稼働の計画してほしいとか、突然部屋を飛び出しても気にしないでほしいとか。
ここでも、具体的に伝えることが重要でしょう。
パニック障害のことを分かってもらうよりも、パニック障害の症状が出たときにどうしてほしいかを理解してもらう方が、お互いにハッピーになると思うんですね。
まとめ
周りの人からパニック障害のことを分かってもらえず辛いと思うのは、自分のことが軽く見られているとか、自分の言うことが信用されてないとか、孤独感を感じているとかいったことを辛く思っているのではないでしょうか。
こういったことは、とても傷つきますよね。私も同じ境遇にいたのでよく分かります。
ただでも、気持ちを理解してほしいとか、パニック障害のことを理解してほしいとかいったことは、未体験の人に難しいことがあります。
だから、「具体的にしてほしいことを伝える」ことが有効なんです。
「どういう状況のときに、どうしてほしいのか?」これを場面ごとに、相手に具体的に伝えることです。
そうするれば、相手は「こういうときはこれをすればいいのね」と納得しますから。
パニック障害の場合、気持ちを理解してもらうよりも、必要なときに周りの人にちゃんと動いてもらったりする方が重要だと思うんですね。
ですから、周りの人にパニック障害のことを分かってもらうとはせず、具体的にどういう場面ではどういう動きをしてほしいかを伝えるようにしてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
パニック障害のことを家族や上司に話しても理解してくれません。
「こころが弱いからだ」なんて言われます。
どうにか理解してほしいですが、こんなときどうしたら良いでしょうか?