こんにちは。
鹿内智治(しかうちともはる)です。
前回は、「パニック障害の原因は、あなたの解釈である」ということを説明いたしました。
少し分かりにくかったかもしれませんね。
考える系の話しよりも、「~を食べればOK!」ということや「~をするだけで治せる!」というよう話しの方が分かりやすくて実践しやすいので、需要があるように思います。
たしかに、食べ物や運動ような話しはとても大切だとは思います。
でも、それらと同じくらい大切なので、あなたの考え方や認識や解釈なんです。
ただ、こういった考え方や認識や解釈は説明だけ理解していただくことがとても難しいのです。
なぜなら、説明を理解しただけでなく、必ず実践が伴うからです。
実践していると、説明した内容が分かってくるという性質があることなので、説明したたけで全てを理解できることはほぼありません。
だから、説明が分かりにくいというの当然なのです。
今は分かりにくくても、実践していると、いつか分かるときが訪れます。
考え方や認識や解釈をゆっくり着実に良い方向へ変化させることによって、パニック障害を治してきた私として、どうしてもそこを強調したいのです。
あなたにも、パニック障害を治す思考を手に入れてほしいのです。
ですから、今回も分かりにくい記事かもしれませんが、最後までお付き合いいただきたいのです。
目次
1.パニック障害になりにくい解釈とは?
では今回は「パニック障害になりにくい解釈ってどんなのがあるのか?」ということについてお伝えします。
このことを考えるとき、前回お伝えした通り、パニック障害の原因から考えてみる必要があります。
パニック障害の原因は何だったか覚えていますか?
そうです、パニック障害の原因は「過剰なストレスを感じること」でした。
過剰なストレスを感じるときは主に2つの解釈をしてしまうような場面に起こりやすいのです。
1-1.無価値観
自分には価値がないと思うような場面に出会うと人は強いストレスを感じていることがあると言われています。
たとえば、私の事例で言いますと、
「職場で先輩からバカにされたようなことを言われて、その話を聞かれて周りの人からも笑われた」
「自分がいてもいなくても物事が進んでいくようなことを目の当たりした」
1-2.無能力感
自分には能力がないんだ、自分は何もできない人間なのだと思うような場面に出会うと人は強いストレスを感じる場合があります。
たとえば、私の事例で言いますと、
「一生懸命頑張っているのに、親や先輩や上司が評価してくれない」
「何十人もいる前でプレゼンするようなときに、思いっきり失敗してしまってへこんでしまう」
「周りの人はできることなのに、自分だけでできないとき」
2.ストレスの真の原因に迫る!
こういった主に2つのことについて人はストレスを強く感じることがあります。
あなたはいかがだったでしょうか?
2-1.ストレスの痛点を見極める!
ここまでずっと「ストレス」という言い方にしていたのは、ある理由があるからなんです。
それは「ストレスを感じることは実は人それぞれ異なる」からなんです。
ある人は、職場の人間関係から強いストレスを感じることがありますし、
ある人は、親から強いストレスを感じることがありますし、
ある人は、妻から強いストレスを感じることがありますし、
ある人は、仕事で成果が出せないことに強いストレスを感じることがあるというように
人によってストレスを感じるポイントが違うんです。
だから、ご自身で「ストレスを強く感じる場面はどんなときか?」を振り返る必要があるのです。
あなたが一番ストレスを感じる場面はどんな場面でしょうか?
2-2.パニック発作は結果的反応
パニック発作が起きたとき!というのは当然ストレスがかかります。
ただ、これは、あなたがストレスを受けた結果として起きていることであって、パニック発作が起きているときは、除いてください。
あと、予期不安とか、広場恐怖を感じたときのことも除いてください。それらはみなストレスのゲージが溜まってしまって、結果として起きていることですから、除くようにお願いします。
これらを除いた上で、どんなときに強く感じるのでしょうか?
2-3.私の事例紹介
そもそものストレスを感じるときというのはどんなときなんでしょうか?
なかなか「これだ!」というのが見つからない方のために、私の事例をご紹介します。
何度か紹介していますので、またか!と思われる方もいるかもしれませんね。
私は子供のころから「お前は育てやすい子だ」「お前を怒る必要のない子だ」と親に言われて育ってきました。
私には姉が二人いまして、次女はかなりのやんちゃでして、いつもうちの中のトラブルメーカー!
次女は両親から毎日のように叱られていて、その様子を私は側で見ていて
「オレは、ああいう風にはなりたくない!」
と思って、親に叱られるようなことはしないように心がけました。そして、親から褒められるように勉強を頑張りました。
勉強を頑張ったおかげで高校は進学校に入ることができましたし、大学・大学院と進学していきまして、企業に無事に就職できました。
「よし!これで親を喜ばせることができたぞ!良かったぁー!」
と思っていたんですけど、新人のころから仕事で大きくつまづいてしまったのです。
上司の指示が分からない、何をするべきか分からない、話しの意図が分からない、という分からないだらけのなかで、人とも上手く会話できず、コミュニケーション力のなさを痛感したのです。
しかも、まわりには私なんかよりも論理的で、コミュニケーション力もあり、プレゼン力に長けた人がたくさんいて、人生で思いっきり挫折を味わったのです。
そして、そのときに、パニック障害になってしまったのです。
これ以降は、ブログでも何度も書いていますので、さらっと書きますが、私はずっと親に言いたいことがあったのです。
父親には、「あなたがお母さんを殴る姿なんて見たくなかった!!」
母親には、「なぜ僕のことをもっと褒めてくれなかったんだ!!」
ということを言いたかったのです。
でも、「いい子にならねば」ということを信念にしてずっと我慢していました。
ですので、社会人になって、パニック障害で苦しむようになったことで、過去にちゃんとけじめをつける必要がでてきたのです。
つまり、私は「いい子」になりたかったわけではなく、もっと親の顔色なんて見てずに自由に生きていきたかったのです。
そのことに30歳のときに気づきまして、そこからさまざまな実践を繰り返していきました。
それによって、こころのストレスを大幅に軽減することができて、パニック発作も呼吸法によって十分にコントロールできるようになっていったのです。
そして、会社でも評判を取り戻して、今では以前と変わらない楽しい毎日を家族と送ることができているのです。
つまり、私のパニック障害の原因は、「いい子になろうと我慢していたこと」なわけです。
私の原因は、まさに典型的なパニック障害の人にありがちな原因だったのです。
あなたのパニック障害の原因を探ることに、ちょっとでも参考になればと思っています。
3.パニック障害を治したい方へアドバイス
上で紹介した、無価値観や無能力感を感じていると、心臓のあたりヒクヒクしたり、鼓動が早くなることがあります。
そういった身体の変化を見逃さないようにしてください。
どんな場面で身体の反応が起きているか、よくよくご自身の身体やこころの変化を観察してください。
観察していくことがゆくゆくはパニック障害になりにくい解釈につながっていきますから。
そして、パニック障害になるのには必ず原因があります。
私の事例のように、パニック障害になったきっかけは仕事のストレスだったのですが、そのストレスを生み出していた原因は、親との関係性にあったのです。
だから、パニック障害になったきっかけに惑わされずに、真の原因までを探る必要があるのです。
真の原因が見つかって、そこにチャレンジできたとき、本当の意味でパニック障害を治せた!と言えます。
あなたにもぜひそれを味わっていただきたいと心から思っています。
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