「新幹線、怖い!」
「とても数時間もたない!」
「パニック発作が起きたら!」
そう思ったら、とても新幹線なんか乗れませんでした。
この記事では、パニック障害の人でも新幹線に乗れる方法について紹介します。
パニック障害の人にとって新幹線はハードルが高いですよね。
その悩みを解決するのが、今回ご紹介する、パニック障害の人のための、新幹線の乗り方なんです。
今回ご紹介する乗り方をやってみて、恐さや不安が減ることをさせるときっと、新幹線に乗れる自信が湧いてきますから。
私の克服体験が、あなたの悩みに少しでも役立てればと思っています。
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目次
0.私は新幹線に乗れませんでした
私がパニック障害に悩んでいたころ、大阪に出張で行くときに新幹線を使っていました。
東京駅から新幹線に乗るですが、私にとって新幹線は監獄でした。
なぜなら、車内は拷問だからです。
- 新幹線の扉がしまる度に「やばい!降りなきゃ」という気分になったり
- トンネルに入るとソワソワするので車内をウロウロしたり
- 意味もなくトイレにいってしまったり
- 座りながらめまいが出てしまったり
- 手足が痺れてきたり
新大阪駅に着くころにはグロッキー状態…。
「二度と乗りたくない・・・」と毎回思っていました。
そのあとはもはや仕事どころではないほど精気の抜けた状態になっていました。
新幹線に乗ることが嫌で一時期は仕事を辞めようとまで思っていました。
しかし家族のことや将来のことを考えるとどうしても仕事を辞めるということができませんでした。
そんな我慢するしかない私でしたが、「この拷問から早く抜け出したい!」と思い、パニック障害の対処法を調べて実践するようになりました。
いろいろと試しているうちに、「新幹線に乗る前」や「乗っているとき」の工夫ひとつで新幹線のなかでも快適に過ごすコツが分かってきたんです。
いつしか車内で発作が起きても、回避したり立て直すことができるまでに回復していったのです。
今では新幹線に全く抵抗なく乗れるまでに回復して、仕事でも家族とも何の問題なく、新幹線を使えるようになりました。
2018年には北陸新幹線で金沢へ、2017年には北海道新幹線で函館まで行けました。
どちらも4時間ちかい乗車でしたが、全く問題なく車内では家族と楽しい時間を過ごせました。
ではこれまでに何をしてきたのか?
実は特別なことはしていないのです。
誰にでもできる方法をただ実践していただけなのです。(あとで紹介します)
それだけで以前と変わらない体調に戻ることができたのです。
ではこれまで何をやって体調を回復してきたのか?
新幹線の中で万が一パニックになっても、対処する具体的な方法は何なのか?
お伝えしていきます。
1.新幹線のチケットを予約するときに気を付けること
1-1.チケットは予約しない方がいい
ちょっと驚かれるかもしれませんが、新幹線のチケットは予約しない方がいいんです。
理由はとても単純で、新幹線に乗る前にトラブルに合って、予約したものに乗れないとひどく焦るからです。
今では新幹線のチケットは在来線と同じように気軽に買えます。
「10分後の新幹線に乗ろう!」
というのは当たり前にできます。
「予約した安心感よりも当日ちゃんと乗れることを優先するべき」
なんです。
予約しても乗れなかったら全く意味ないですからね。
ただし直前に買って問題ないのは、一人で出張するときに限られるかもしれません。
家族旅行の場合、「当日に買えばいい」とは家族に受け入れられにくいですからね。
買い方は状況に応じて工夫してみてください。
1-2.チケットを事前に買う場合
出典:http://buzz-plus.com/wp-content/uploads/2016/04/jr1.jpg
チケットを事前に買う場合は、券売機で買いましょう。
みどりの窓口でも買えますが、おじいちゃんおばあちゃんが並んでいて時間がかかることがあるのでおススメしません。
出張の場合、会社に領収書の提出があることをお忘れなく!
発券中にもし領収書の発行を忘れても大丈夫です。
みどりの窓口に行けば、領収書を再発行してくれますので、安心してください。
最近ではネットで新幹線の予約ができます。
手軽に予約したいときは利用してみてください。
1-3.座席は窓際を避けた方がいい
出典:https://c-www-lets.gnst.jp/solo/sites/solo/files/upimages/699/013.jpg?t=1516160945
発作の予兆などを感じたとき、素早く動けるところに座っていたいと思うものですよね。
ですから通路側に座った方が、いいと思います。
窓側だと通路に出るだけで大変なときがあるじゃないですか。
- 寝ている人
- 横柄そうな人
- パソコンを使う人
「すいません」と言ってどいてもらうのも面倒ですから、通路側の席がいいと思います。
「ストレスになり得るものはできる限り排除する!」
パニック障害の人が乗り物に乗る鉄則です。
とはいえ、ご自分の体調などに合わせて選んでくださいね。
1-4.新しい車輌を選ぶべし!
出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b4/JRE-TEC-E5_omiya.JPG/800px-JRE-TEC-E5_omiya.JPG
以前、大阪出張の帰りにのぞみに乗ったとき、体調に異変がありました。
「洗面所に逃げたい」
そう思い洗面所に行きましたが、いつもレイアウトが違っていてとても焦ったことがありました。

700系(2019年まで運行)の洗面所はショボショボでした。
逃げ場に全くならない・・・。

700系よりN700系がおススメです!
どんな違いがあるかはこちらのサイトを見て下さい。
どの新幹線がどちらの車両かも分かります。
参照先:http://www.shinkansen-yoyaku.com/shinkansenqa/train-type.html
洗面所のことを考えると、N700A(のぞみ)やE5系(はやぶさ)のような新しい車輌がおススメです。
とてもきれいですし、広くて使いやすいですから!
2.出発の前日までに気を付けること
2-1.出張なら交通費の申請をする
出張ですと事前に社内の交通費登録のシステムへ登録を忘れずに!
私よく忘れちゃっていたので。
忘れると事後精算のとき、総務の人に申し訳なくなるので書いておきます。
2-2.荷造りをする
「ストレスになり得るものはできる限り排除する!」
パニック障害の人が乗り物に乗る鉄則です。
出発当日に買い忘れを見つけて焦らないためにも、事前に荷造りを終えておくのが良いです。
2-3.スマホは充電しておく
スマホの充電忘れがあると当日焦ることがあります。
コンビニで予備バッテリーを買っておく(1000円前後)のもよいでしょう。
スマホの充電はお忘れなく!
2-4.チケットはいつも同じところに
出典:https://kinarino.k-img.com/system/press_images/000/884/301/08a08c3d945ac4be621cb2fcc0b230ccf6dea247.jpg?1484811833
チケットは財布の定位置を決めておくのが良いと思います。
ハッとしたときに、「あれどこ行った?」と焦らずにすみますから!
3.自宅から新幹線の搭乗駅で気を付けること
3-1.新幹線の改札口を見失わないように!
出典:https://qt-yoshimoto.ai-plus.com/blog/wp-content/uploads/2016/06/2016060905.jpg
新幹線の改札口が見つけられないことがあります。
在来線から乗り換える場所が違うと、新幹線の改札口に迷ってしまうことがあります。
そういうときは、まず落ち着いて表記案内を見ます。
そうすれば必ず書いてありますので!
時間に余裕をもって、ゆったりとした気持ちを行きましょう!
3-2.一服する
出典:http://shinkansen.tabiris.com/images/waitingroom.jpg
休憩所でテレビでも見てリラックスするのもいいと思います。
3-3.お守りアイテムを買う
出典:http://www.acure-fun.net/lounge/assets_c/2017/06/8872100ea58b832994cce3c3ebe5bfc5df3cb0b8-thumb-768xauto-998.jpg
飲みものを買う時に、私にはマイルールがあります。
緑茶の「綾鷹」を買って乗ると症状が出にくい、というもの。
こういう願掛けは以外と効果があったります。
「これを飲むと・・・」「これをすると・・・」症状が落ちつくアイテムを持ち込むといいと思います。
3-4.ホームで「私はこれから新幹線に乗ります!」と宣言して乗車する
出典:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/23/e653710e2d7d16050edf06bfbbb17f6a.jpg
これもマイルールです。
新幹線に乗る前に口に出して宣言します。
「私はこれから新幹線に乗ります!」
これは無意識に対して「無事に行けるようによろしく!」と命令しているんです。

乗る前に気合いを入れる言葉を作るのも良いと思います!
4.社内で気を付けること
4-1.化粧室の場所をおさえる
出典:http://www.jreast.co.jp/amenity/e2_0/img/e2_0_setsubi_img01.gif
前後の車両にたいがい化粧室があります。
乗車したらまず確認しておくと焦らないでいられます。
4-2.景色を見るより車内をぼんやり見る
出典:https://img.sirabee.com/wp/wp-content/uploads/2016/03/sirabee163016exam8.jpg
車内での過ごし方をご紹介します。
景色を眺めるより、車内をぼんやり眺めるのが良いです。
景色を見つけめているとだんだんと気分が落ち着かなくなることがあります。
ですので周辺視野を使って、車内をぼんやりと眺めているのがいいでしょう。
5.体調に異変があったとき
5-1.化粧室へ逃げ込む
出典:http://art8.photozou.jp/pub/495/173495/photo/19649369.v1238744001.jpg
体調に異変があったら、化粧室に逃げ込みましょう。
鏡で自分を顔を見ながらゆっくりと呼吸を整えていきましょう。
まずは自分の息に集中します。
息を吸ったり吐いたりする回数を数えてください。
少して落ちついてきて、のどに違和感があれば、うがいをしましょう。
またはハンカチやタオルを湿らせて、腕の周り首の周りを拭いてあげるも良いでしょう。
スッキリとした気分になって、さらに落ち着くことができます。
「化粧室は最高の逃げ場所です。ここで気持ちを整えましょう!」
5-2.どうしてもダメなとき
出典:https://www.jreast.co.jp/servicepj/action/img/train03.jpg
トイレの中にSOSの非常ボタンがあります。
ボタン押すと搭乗員の人が来てくれます。
ボタンは緊急停止ボタンではないので、新幹線が止まることはありません。安心してください。
私はこのボタンを押したことはありませんが、このボタンがあると思うと安心できました。
6.まとめ
・N700系の車輌を選ぶ
・いつもで焦らないように準備する
・最悪の場合は緊急ボタンがあると思う
あなたの新幹線の旅が少しでも心地よいものになることを願っています!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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